あ、タイトルをスペルミスしてしまいました。正解は、「ブス」です。
。。。。
うそです。
「ブース」
です。
「ブースに萌えても、ブース専にはならないであろう私」、がホンマのタイトル。
意味わかるかい?
通訳という仕事のなかで、「最高峰」のイメージがある。「同時通訳ブース」のことです。
15年近く前、新社会人になりたてで、いきなり社内の専属通訳になった私に、上司であった40代の通訳の女性はこう言っていました。
「将来フリーとして独立したら、かなり長い期間、同時通訳ブースには年に1回入れるか入れないかのチャンスしかおとずれない。社内通訳のほうが、経験が浅くてもブースに入れる機会は多い。だから、いまブースに入ることができて、大きな会議で同通できることに感謝しなさい」みたいな感じのこと。
確かに、その後10年に渡り、いくつかの企業の専属通訳をやりましたが、年間10回前後は会議場などに設営された通訳ブースで同通をやる機会があったような気がします。
ま、参加者の多い大きくて重要な会議ではあったけれど、「内輪」の企業内会議であることには変わりなかったのですが・・・。
そして独立して、やっと本格的に稼働し始めた昨年は、ブースに入ったのはたったの1回きりでした。(それでも超かっこいい会場で、超かっこいい会議だったので、お腹いっぱい大満足になれました)。
しかもその時は2年ぶりぐらいのブース入りだったので、機材使用の方法もちょっと忘れちゃってたりもしました・・・トホホ。
今年に入ってからも、ずっとそんな調子だったのですが、なぜだか先月末から、ほぼ週1のペースで同通ブースに入るようになり始めました。
テーマも、私の大好きな金融とか、不動産とか、カッチョイイ国際セミナーです。ヒュ~!!
どうしちゃったんだ~、私??
でも、最高に嬉しいです。依頼してくださる方々に心の底から感謝!
やっぱ、通訳ブス、いや失礼、通訳ブース、カッコイイっすよね!
いつ入っても萌えます。。。箱萌え、機材萌えでございます。
もう、マイクのオンオフするだけでも、ヘッドホンの音量調整するだけでも、いちいち興奮しますわ。
ここから見える景色も素敵。
てなわけで、ちょっとブースちゃんを盗撮・・・。
・・・確かにブースにおける同時通訳は通訳という仕事における、ある意味で「最高峰」かと思います。
会議が始まり通訳マイクをオンにするあの瞬間の素敵な緊張感は、独特。
かといって同時通訳イコール「最難関」な技、というわけでもありません。
これは、同業の方々なら言わずもがな、な当たり前の事実なのですが。
通訳の仕事で最も基本形であり、かつ最も難しいのは「逐次通訳」。
逐次通訳がちゃんとできない人に、同時通訳をさせても結局真のコミュニケーターにはなれない、と数多くのベテラン通訳の方々が口をそろえておっしゃっております。
こんな未熟な私でも、「まったくその通りだ」と常々感じております。
そして、自分が最も好きな通訳形態もやはり逐次通訳です。
スピード重視、効率最優先の現在の世の中、「逐次なんて悠長なことはやってられない」と、当然のように同時通訳(そのほとんどは、劣悪な音声環境で長時間の負担を強いられる「ウィスパリング通訳」)が求められ、逐次をやらせてもらえる場がどんどん減っています。
ですが、「言語・文化が違う人間同士の意思疎通」がそもそも簡単であるはずなどなく、結局時間をかけて理解しようという努力なしでは歩み寄れない、という当然のことを認識できない、この世の人々。
一見時間が倍かかるように思えても、結局は逐次通訳で対話を進めたほうが、話し手、聞き手、そして通訳者にとっても、もっとも分かりやすく、ストレスも最小限にコミュニケーションができるという場面をこの15年近く、多くの場で経験いたしました。
ブースでの同通、これからもどんどんチャンスが増えるといいな、と思う一方で、逐次通訳ができる貴重な機会、というのも大切にし続け、両方の能力をバランスよく育て、これからも技術向上を目指していきたいです!


