『結婚式の前日にね、嫁さんが突然泣き出したんだ。
本当は、妊娠はしていなかったって。』
Aさんは、自分が妊娠はしていないことは、その後、病院に行った時にドクターから告げられてわかっていた。
それを彼に言おうとしたけれど、両親に止められた。
『もう、結婚式場も予約しているし、新婚旅行も決まっているし、親戚にも結婚のことは言っているんだ。
今更、結婚をやめてもらったら困る。
妊娠していないということは、彼には黙っていてくれ。』
『僕は、唖然としたけれど、少し考えて・・・・・・・・・嫁さんに言った。
『僕はもう、君と結婚することにしたんだ。
それは僕が決めたことだから。
今、君のおなかのなかに子どもがいなくても、そんなことはたいした問題じゃない。』
って。』
彼は今、三人のお嬢さんのパパだ。
奥さまはパートをしながら家計を支えているらしい。
彼はときどき奥さまの話をする。
『嫁さんは、東京からこんな地方にひとりで来て、学校でも地域でも、いろいろな活動をしてきて活躍しているんだ。
ちょっと太めになっちゃったのが不満だけれど(笑)
僕の両親とも、本当にうまくやっていてくれる。
できちゃった結婚も悪くないかも?って思ってる。』
あなたはできちゃったもどきでしょ?(笑)
『でもさ~・・・。
やっぱり、ドキドキハラハラってのは大事だよね?
僕、嫁さんには感じたことはほとんどないし、たまにはそういう場面に出くわさないかな?』
あなたはたぶん、無理(笑)
浮気なんてできずに、本気になりそう。
ホント、運命なんてわからない。
彼は、一度は間違っちゃったと思ったけれど、結局のところは、間違っていなかったのかもしれない。
奥さまとは出会うべくして出会った?
・・・うらやましい・・・・・・・・・・・・。