『生命保険の見直し』には、先日書いた、10年ごとの見直しや増額や減額、特約の解約以外に、
『解約』 『転換』 『払済』というものがあります。
言い方は違いますが、基本、全部、解約です。
まず、 『解約』
これは、文字通りの解約です。
解約返戻金があれば、戻ってきます。
でも、セールスレディさんは、解約をしたあと、すぐに新契約はすすめてこないと思います。
なぜかというと、お客さまに解約をさせて新契約をとるということは、会社はよしとしないので、セールスレディさんにまともに歩合給が支払われません。
セールスレディさんは、お客さまに解約をさせたら、何ヶ月か間をおいて、新契約のアピールをしてくると思います。
それから、 『払済』
こちらは、解約したと想定した解約返戻金で、あらたに保険を買うというものです。
もう保険料は払いたくない、払えないというときに、とりあえず、もう保険料を支払わなくてもいいような手続きをすることです。
例えば、解約返戻金が30万円だとしたら、その30万円を残りの保険期間の保険料として充当し、契約を継続できる制度です。
保険期間は変わりませんが、保障は当然少なくなり、ついている特約はすべて消滅します。
こちらはすぐに新契約をとってもペナルティにはならないので、セールスレディさんは、新契約を勧める前に、この手続きを勧められることもあるかと思います。
いちばん問題な、 『転換』
よく、セールスレディさんが、
『今までの保険を下取りにして、新しく保険に入ると、保険料も安く、保障額も充実しますよ。』
そう言って、 『転換』 を勧めてこられると思います。
あたりまえです。
セールスレディさんにとって、いちばんいい契約の取り方・・・というか、新契約と同じの歩合給になります。
当然、前の契約より保障額が高いので(一般的に、歩合は保障額で決まります。)高い歩合給は見込めます。
お客さまにも、 『安い保険料で、高い保障額が得られる』 というのは、効果的なセールストークになります。
しかし・・・。
騙されたらだめです。
『転換』も結局、解約したのを想定し、その解約返戻金をその保障額に充当し、保険料を安くしているんです。
しかも、ずっと安いわけではありません。
一般的には10年経つと、普通の保険料に戻ります。(高くなります。)
『転換』も、一度解約をして、あらたに保険に入るのと同じです。
しかも、以前入ったときより年齢は高くなっているので、当然保険料も高くなります。
『転換』も、今までの保険を解約して、あらたに保険に加入するのと変わりはありません。
私は、一旦入った契約は、出来れば解約をしないで続けたほうがいいと思っています。
保険なので、入りなおそうとすると、どうしても保険料が高くなってしまうからです。
だから、保障額を増やそうと思えば、今の保険に増額、減らそうと思えば減額をしたほうが絶対お客さまにとってはお得と思います。
そもそも保険料が高いのは、貯蓄部分(満期部分)と、入院保障で、掛け捨て部分はたいしたことはないので、貯蓄は貯蓄、入院は入院、保険金は保険金と分けて考えたほうがいいかも。
保険金や入院保障が足りないと思われれば、掛け捨てでも構わなければ、 『こくみん共済』 や 『県民共済』 『コープ共済』 などに加入してもいいと思いますし、なにも保険料が高い、一般の保険会社ばかり頼らなくてもいいと思います。
生命保険会社のいいなりになっていたら、顧客が必要な保険というより、生命保険会社やセールスレディさんがお得な保険に加入させられるおそれがあります。
特に、セールスレディさんは、目先のことを考えがちなので、一度、専門家(FPさん/ファイナンシャル・プランナーさん)に相談されてもいいと思います。
保険マンモス
やはり、プロでいて、利害関係がないほうが安心と思います。