セールスレディさんの申告は、白色または青色申告だ。
いわゆる個人事業主。
給与制で、もちろんし社会保険や税金などは引かれるけれど、その他経費もセールスレディさんもちだ。
お客さまに配る、販促品・・・。
カレンダーやボールペン、飴やガム、
電話代、交通費などや、パンフレットや設計書までも、全部、セールスレディさんが負担しなければならない。
見栄を張って、この販促品や、契約してもらったときのお礼などをバンバン配って、自己破産してしまった、セールスレディさんも知っている。
保険会社には、簡単に入社できるけれど、続けていくのは簡単ではない。
一年一年とノルマが厳しくなり、ノルマが達成できないと、容赦なく給料が下がる。
それでも契約がとれないと、解雇になる。
だから、真面目なセールスレディさんほど、なんとかしようと悩む。
それで、お客さまに頼んで、
『最初の2~3ヶ月の保険料は私が出すから。』
などと、お客さまの保険料を立替えしていたりして、結局、自分で自分の首を絞めるかたも多い。
そうやって、無理をして契約をしたものは、長続きしない。
だから、保険会社もしっかり対策をとっている。
保険会社としては、加入して数ヶ月でやめられたら、利益が取れない。
セールスレディさんの歩合、事務手数料、それにかかる人件費、経費など。
だから、保険会社によって期間は1年だったり、2年だったりするんだけど、その期間以内にお客さまが解約をすると、一旦受け取った歩合はペナルティとして、その後、差し引かれることになる。
『2年は続けて下さいね!そのあとはいつでも解約してもいいですから。』
なんて、セールスレディさんに聞いたことはないだろうか。
それは、2年をこえたら、ペナルティがなくなるからだ。
逆に、1年10ヶ月とかで、お客さまに解約を申し出られたりすると、担当者が2ヶ月分、払ったりもすることもある。
↑悪用はしないで下さいね!
どっちみち、2年で解約返戻金(解約して、戻ってくるお金)はないので。
何度も言うけれど、保険会社は、なるべくお金を払いたくない。
でも、正職員(所長や事務員など)の給料は当然高い。
(でも、だんだん下がってるという話。)
会社側も、その人件費をなんとか下げるため、ベテランになり高所得になった事務員を、無理やり総合職にさせ、転勤させたり、営業に転向させたりして、リストラも図っている。
正職員もかなり厳しくなっているのに、セールスレディさんが厳しくないわけがない。
この不況で、簡単に就職できるのは、やっぱりそれなりの理由がある。
保険会社にとって、就職してくれたら利益になり、やめても損にならないシステムをとっているので。