鼓膜損傷 | 幸せな離婚~バツイチの選択・・・。

幸せな離婚~バツイチの選択・・・。

両親の反対を押し切って結婚したけれど…。会社の倒産、DV、モラハラ、借金。経験しなくてもいいような経験をしたのち、やっと離婚。しかし離婚後もトラブル続き。でも、前向きな、幸せな離婚だと思っています。

私と元夫は、病院の待合室にいた。


元夫は仕事なのに、その仕事を後回しにして付き添ってくれていた。


暴力をふるって、私を傷つけた元夫にとっては当たり前なことかもしれないけれど、その時は私は嬉しかった。



元夫は、ずっと



『ごめん。悪かった。もうしない。』



そう謝り続けていた。



これがDVオトコの典型的なタイプだとあとで気がついたけど。



前の晩、寝る前にもう一度確認してみた。


やっぱり、空気が耳から抜ける。


それに、耳の中で、シャーシャーという雑音が常に聞こえていた。


私は、殴りかかってきたときの元夫の顔を思い出していた。


いつもの温和な顔とは程遠い、もの凄い形相だった。



元夫は、ずっとスポーツをしていたため、体はがっちりしていて、力も強かった。


ずっと、


『気は優しくて、力持ち』


そう思っていたのに。



しばらくして診察室に入るように案内された。



『どうされました?』



『どうも、鼓膜が破れたみたいなんです・・・。』



『どうして、そう思いましたか?

原因に心当たりある?』



これはどう答えたらいいんだろう?


考えてこなかった・・・。


しどろもどろしていたら、



『例えばね、耳かきをしていて誤って傷つけたとか、誰かにビンタされて、破れちゃったとか・・・。

それによって治療が変わることがあるから・・・。』



とっさに私は



『あの、男の人とぶつかっちゃって、肩が耳に激しく当たったんです!』



・・・ウソをついた。


お粗末なウソ。



医師は、しばらくじっと私を見ていたけど



『わかりました。

では、診せて下さいね。』



・・・きっとこの医師は私のウソを見抜いている叫び


でも、殴られたなんて言えないじゃない。


医師が警察に通報したら、これは傷害事件だ。


まぁ、生死にかかわらないんだったら、医師がいちいちそんなことはしないと思うけれど。




『やっぱり、きれいに破れていますね。

たぶん、風圧で破れたんでしょう。

よほど、その男性の肩があなたの耳のスポットにきれいにおさまったんでしょうね。』



医師はさらっと言った。



やっぱり、このドクターはわかっている(-_-;)



風圧で破れたときは抗生剤はあまり出さないみたいだけど、私は医師に信用されなかったのかあせる

抗生剤と点耳薬をもらって帰った。



鼓膜というものは、再生力が強く、だいたいは放っておいても直るそう。


数ヶ月かかる場合もあるらしいけれど。(もちろん最悪手術をしなければならない場合もあるらしい。)



ただ、困るのは、治療中は耳に水が入らないようにしなければならない。


水泳はもちろんのこと厳禁、シャンプーをするのも、耳栓をする必要がある。



私の鼓膜は、1ケ月で再生した。



この間、元夫はやっぱり謝り続けた。



私がどんなにわがままを言おうが、黙って受け入れてくれた。



私は、当然ながら、もう元夫を許していた。


それどころか、以前より元夫を好きになっていた。


今考えるとありえない・・・。



元夫を自分の非を認めることができて、ちゃんと謝ることができる、潔いひとだと勘違いした。



ここで、もっと本質がわかってたら良かったんだよね。


暴力をふるう人は、たぶん、ずっと暴力をふるい続ける。


特に女性や子どもなどの弱者を暴力の対象にしている人は。


そんな人に限って、自分より強い人には尻尾を振る。




このときから、結婚するまで、元夫の暴力はこの一回だけです。


もっと何度もやってくれてたら、私の目も覚めたんだけど・・・。



暴力ではないけど、器物破損?はありましたが・・・。


思い出しました(笑)


次回はコレ、書きますね。