私は待合室で雑誌を手に取った。
前回の調停ではそんな余裕はなかった。
『週刊新潮』
時のひと、小室哲哉さんの記事がてんこもりだった。
前の奥様との慰謝料7億。
養育費は毎月200万。
私とは、別世界![]()
小室さん夫妻の生活費は毎月800万?
養育費の差し押さえの上限は給料の4分の1と聞いていた。
養育費200万は妥当な金額なんだろう。
小室さんにとっては。
15分くらい週刊誌を読んでいたら、調停委員さんに名前を呼ばれた。
部屋に入っていくと、お二人とも、やっぱり満面の笑顔。
『彼は、前回と同じ、ひとり4万円支払うとおっしゃいましたよ!』
おめでとう・・・!と言わんばかり。
私は・・・複雑。
『ただ・・・。あなたは9月から調停をしていますね。
本来なら、これで調停が成立したら9月から彼に支払い義務があるんですが・・・。
彼にこの11月から9、10、11月分、あわせて24万円の支払いが今月末に出来ますか?とお伺いしたら、それは無理とおっしゃいました。
今月はひと月分の8万円しかお支払い出来ないとのことです。
ですから・・・。
大変申し訳ないんですが、9月分は諦めてもらうことにして・・・。』
?
『9月分はあなたに諦めてもらったら、10月分からひと月遅れで支払いをするとおっしゃっています。
今月、支払ってもらうのは10月分ということです。
ひと月遅れだから、最終の支払いは下の娘さんの誕生日が2月ですので、20歳の3月までということになりますね。』
『ふた月遅れっていう、処理は出来ないんですか?』
『無理です。
そうなさりたいんだったら、審判か裁判を起こさないと・・・。』
裁判所は金融機関と同じ?
金融機関は、ひと月の遅れだったら猶予は当然あるけれど、ふた月遅れるとなんらかの手段をこうじてくる。
私は大学を卒業してから、某生命保険会社で事務をしていた。
保険はふた月入金が遅れると、失効(保険の効力がなくなる。保険に入っていても、保険金は支払われない)になる。
お役所もそうだなんて思いもしなかった。
『どうですか?
あなたがそれでいいとおっしゃって下さるなら、今日で調停は終了出来ますが・・・。』
『では、未支払いの今年の9月までの調停はこれから先にも起こすことは可能なんですね?』
『もちろんです。手続きはちょっと面倒になるかもしれませんが・・・。
また、窓口で相談して下さい。』
私は、彼に負けたと思った。
何度も言うけど、さすが彼。
調停委員さんは、彼の言い分を100%支持していた・・・と思う。
養育費は払う。
ただ、9月分は払えない。
調停委員さんは、
あなたが言うほどひどい旦那さんじゃないよ。
こうやって誠意をみせているじゃない。
あなたも大目にみてあげたら?
きっとそう思ってる。
私は本当に面倒になった。
『わかりました。彼のおっしゃることで、すべて合意します。
今年の9月以前のことは、彼の対応次第で考えます。
私は彼がこの養育費の調停が終わっても、支払いをするとは思えませんから。』
調停委員さんは大きなため息をついた。
『そんなに、彼を信じれないのね・・・。』
『金銭面では、全く0です。信頼はしていません。
今までいろいろな金銭問題でも払う払うと言い続けていたけれど、本当に払ったことはほとんどありません。
でも、今回はとりあえず、11月末まで待ってみようと思います。』
『でもね・・・。今回は裁判所が介入しているわけだから、彼には支払い義務が生じます。
あなたも、それを確定させたかったんでしょう?
彼が支払いをしないと、給料の4分の1までは差し押さえができますので、それは頭に入れておいて下さいね。
差し押さえをするには、また、手続きが必要ですが・・・。』
4分の1。
彼は裁判所に47万で収入を申告しているから、8万円は可能ってことね。
小室さんももちろん可能(?)な金額。
調停委員さんは、クロージングに入った。
『これでいいですよね?
納得されなければ、また次回の調停をしますけど。』
了解です・・・。
彼の申し出をすべて受けます。
言いたいことは沢山あるけど。