彼とはますます重症の倦怠期に突入。
以前は定期的に土日に会っていたが、転職をしたことで私の休みが不定期になり、毎回土日には会えなくなっていた。
しかも、本業の仕事が休みのときは、元夫の事務所に手伝いに行っていたもんだから、アフター5でも彼とのデートが減っていた。
(図面を描いていたときはたいてい夜遅くまで仕事をしていた。)
彼は私が常時土日が休みでない仕事をするのも、元夫の事務所に手伝いに行くのも、両方気に入らなかった。
彼は表面的には、女性を束縛してしたりしない、女性の仕事を理解している、そんな感じで振舞っていたけど、本心はどうだったんだろう。
私が男の人と食事に行こうが、飲みに行こうが、全然文句は言わなかったけれど、仕事に関してはやけに干渉してきた。
一度、彼とのデートの帰りに、元夫の事務所の送ってもらった事がある。
どうしても、仕上げないといけない仕事があったからだ。
その時、元夫と彼は初めて会った。
後日、彼は元夫に対してものすごい剣幕で怒っていた。
『あの人は、社長の器じゃない!
オレが事務所の玄関に立っていても、立ち上がって挨拶しなかった。』
確かに・・・。
元夫は座ったまま、彼に挨拶をしていた。
だけど、そんなに怒るようなことだろうか・・・。
私の男友達に関しては特には何も言わない彼だったが、明らかに元夫には嫌悪感を持っていた。
私はそんな彼を見て、だんだん気持ちが萎えていくのを感じた。
彼はもともと人の悪口を言うような人ではなかった。
でも、元夫に関しての悪口は聞くに堪えないほどだった。
『どうせ成金。世の中がわかっていない。常識がない。ただの運。』
などなど・・・。
それから、私の上司・・・。あのホスト上司や、私の職場の同僚、取引先・・・。
私が、
『この人、素敵なんだよ!』
そう言うと、端から否定する。
彼はこの頃、仕事に行き詰っていた。
それはわかっていたんだけど、よくも知らない人を簡単にこきおろす彼にだんだん気持ちがさめていった。
私が好きになった彼とは当時は別人になっていた。
逆に元夫は、離婚したあともいつもと変わらず、精力的に仕事をこなしていた。
まわりは全く関係ないって言う感じで、もう私にも弱音は吐かなかった。
いつも明るく振舞う元夫を痛々しくさえ感じていた。
私はこの頃からたぶん徐々に元夫に惹かれていったんだと思う。