就職試験の面接を担当した彼。
営業の課長だった。
彼は、私が今までに見たことのないオトコだった・・・。
歳は10歳上。
普通はオジサンだ(笑)
しかし・・・!!
風貌は悪くない。
・・・というかかっこいい。
でも、びっくりしたのはそんなことではない・・・。
髪の毛はオールバック。
彼の半径1メートルは、ブルガリの香水のにおいがぷんぷんしていた。
ヨン様が愛用の?
服は上から下までもしやアルマーニ?
手首には喜平の金のブレスレッドをしていた。
時計を見ると、ローレックス。
コイツはホストか・・・?
私は面接会場で固まってしまった。
こんな人は私の周りにいなかった。
話をしてみると、とても魅力的なかただっだ。
見た感じは『ホスト』だけど、
なんだか義理と人情・・・を大事にしているっていうのが伝わってきた。
この人はたぶん、仕事はデキルひとだろう。
『キミは、この会社に就職したら、絶対良かったって思うよ。
仕事をしている毎日が楽しくて充実している。
キミに俺が絶対そう思わせるから。任せて!!』
この求人は彼の仕事のパートナーの募集だった。
私は考えた・・・。
なんだかうさんくさい会社?かもしれない・・・。
でも、『仕事をしている毎日が楽しくて充実している。』
絶対任せて、と言った彼の言葉に魅力を感じた。
元彼に相談した。
『何なんだ!そんな会社、上場もしてないじゃないか・・・!
出張もあるの?
アルマーニ?
ブルガリ?
やめたほうがいい!』
私は彼の助言を無視した。
仕事をするのは私だから。
そもそも彼に相談してもダメと言われるのはわかっていた。
危ない橋は渡らせたくないわけよね。
もはや、彼は私の父親的な考えを持っていた。
保護者のような。
彼は私の無謀な性格に危惧していたと思う。
いつも彼は言っていた。
『燃えさかっている火を見たら、普通、熱いと思うでしょ。
でも、キミは熱いかどうかわからないじゃん。っていつも火に触って、火傷をする。
そして、泣いていつも戻ってくる。
そんなキミをもう見るのはいやなんだ!
俺が守るよ。』
彼の言葉は嬉しかったけど、私はまだチャレンジしたかった。
火傷をしてもそれはそれでいいと思っていた。
たぶん、私は小さいときから両親、特に父親から束縛をされていて、そのツケが爆発したのかもしれない。
いつも、目の前の小石を事前に見つけたら、転ばないように取り去っていてくれた両親。
でも、転んでみないと、痛みはわからないし、学習もしない。
元彼に相談しても、NO、両親に相談しても当然NO。
唯一
いいんじゃない?
そう言ってくれたのが、元夫だった。