諦めの悪い私は、彼に再度電話をした。
後味の悪い結論を出したくなかった。
彼は今回は電話に出た。
『あのね・・・。電話ぐらい出てくれる?』
『もう私切れちゃったから。
調停するよ。』
彼の返事は意外だった。
『そのほうがいい。』
彼は奥様と結婚したときから、お金のことは全部奥様に任せているとのこと。
少し前から、奥様から離婚の話が出ているって言ってた。
理由は、彼が自分の店の運転資金を調達してくれないこと。
彼は、またもや今奥様にお金を借りたらしい。
自分の事務所を出す時に。
彼の奥様は、
『自分が苦しいときには私が助けてあげたのに、どうして私が苦しいときには何もしてくれないのよ!』
彼のお父様からの苦情にも納得できた。
彼女は、彼のお父様からの借金も返さないのに、商売を始めた。
お父さんにしてみれば、当然思うだろう。
そんなお金があったら、先に自分に借金を返すのが筋だろう?
息子の借金だけど、でも妻だったら・・・。いやいや、普通の良識がある人間だったら、何を始めるにも借金を返してからでしょ。
私も思う。
そんなお金があるんだったら、私がアナタと結婚する前の貯金を返してよ!養育費も払ってよ!
彼女に支払い義務はないけど。
彼は彼女には自分が抱えている借金以外にお金を払うなんて、そういう気持ちは全くないから、調停をしたほうがいいって言った。
彼に、また失望した。
アナタは、自分の妻とも話し合いも出来ないのね。
行政からの連絡を待って、それで彼女にわからせる・・・?
私は裁判所からの書類で愕然としたよ。
何度もあったけど。
アナタは何も事前に知らせてくれなかった。
たぶん、そのほうがショックだよ?
でも、彼はそのほうがいいってまだ言う。
私の気持ちは彼に通じてなかったわけで・・・。
もっと奥様を大事に思いなさいよ!
『も~いいよ。面倒くさい。』
そ~ですか。
私は彼に言った。
『養育費の調停はするけど、支払ってもらえなかったら、今後、一切娘たちには会わせないからね!』
彼は、
『それは、困る・・・。』
と言っていた。
知るか!
でも、娘は私が強制したとしても、自分で会いたいと思ったら会うだろう。
ケータイあるし。
これは脅しにしかすぎないけど。
明日は、仕事が休みなので、彼の本籍地に行って、戸籍謄本を取ってくるつもり。