私たちは、結構盛り上がって、お酒を飲んでいました。
盛り上がっていないのは私と彼。
目と目でバトルをしていました。
なんなんだろう・・・。コイツ。
全然楽しそうじゃないし、ずっとこっちを睨んでる。
彼達のグループは会社の同期とのこと。
今年就職したばかりの社会人一年生でした。
彼達の勤務してる会社は有名なメーカーでした。
おまけに彼達の出身大学を聞いたら・・・。
難関私学・・・。
彼は国立大学でした。
私の友達は目を輝かせました。
『え~♪スゴイ!!●大出身?あなたは●大?』
ふんっ・・・。
それがどうした・・・!
とんがっていました(笑)
私は早くこのコンパもどきを解消したかったのですが、私の友達と彼の友達は、どんどん話を盛り上げていきました。
彼達は就職して、研修で東京に行っていて、やっと研修が終わり休暇で地元に帰ってきたとのことでした。
『休みは何日あるんですか・・・?』
『2週間だよ。』
『じゃあまた会えますね~♪』
彼の研修が終わったあとの勤務先は名古屋、ほかの二人は東京ということでした。
『キミ達の趣味は何?』
『テニス!!』
私以外の友達は、高校からのエスカレーター組で、高校のクラブは硬式テニス部でした。
しかも、そのなかのひとり、彼とコンパをしたというTちゃんは、大学でもテニスをしていました。
『偶然だな~!!コイツ、中学からずっとテニスしてるんだよ!!
全国大会にも何度も出てるんだよ!!』
彼の友達は彼を指差して言いました。
『え~♪すごい・・・!!!ぜひ私達に教えてください!!!』
彼女達は、このビッグチャンス(?)を見逃さなかった・・・。
彼はあまり気乗りがしない様子でした。
『よろしくお願いします・・・!!』
『いいじゃん。僕らも一緒に行くからさ。
辛かった研修の気晴らしにいいんじゃない?』
行こう!行こう!のコールが沸き起こり、
『わかったよ・・・。』
彼は仕方なさそうにOKしました。
『やったあ♪』
もう、勝手にすればいい・・・。
私は男性不信でもありましたが、こうやってナンパされて、簡単に連絡先を教えることがイヤでした。
ましてや、後日会うなんて・・・。
なんだか軽く見られてるようで・・・。
(今、こんなこと言ったら化石と言われるだろうな・・・。)
お互いの連絡は、彼と、現在現役テニス部のTちゃんがすることになりました。
私達はそれからしばらくまた談笑したあと、解散ってことになりました。
『じゃあね~!!連絡するからね~♪』
彼女達はすっかりハイになっていました。
彼達と別れたあと、私達は喫茶店で作戦会議(?)をしていました。
『どうする?いつがいい?』
彼女達はあれやこれや話していましたが、私は黙って外を見ていました。
『●●はいつがいいのよ?』
『え・・・。私行く気ないよ。』
『だめだよ~!!●●も来なきゃ!!
こういうのは最初が肝心なの!
全員揃って行って、あ~やっぱり楽しみにしててくれたんだなって思ってもらわなきゃ!
私、彼がもう2年もいないんだから友達なら協力するべし!!』
コンパの達人のTちゃんが言いました。
『え~・・・。気が進まないなあ・・・。』
『●●だってテニス、上手になりたいでしょ!アンタ私らの中じゃ、いちばんヘタじゃん。』
クラブでずっとやってきたあなた達と比べないでよ。
そりゃあ、確かに下手だけど・・・。
そのころの女子大生ときたらネコもしゃくしもテニス。あるいはスキー。
男子学生ももてようと思えばテニス&スキー。
私も、あのお金持ちオトコの影響で、テニスは少しやっていました。
『●●もゼッタイ連れて行くよ!わかった?』
はあ~・・・。
私は大きなため息をつきました。