私は彼に貰ったプレゼントを一式まとめて、彼に連絡をしました。
『用意したから・・・。』
『・・・。で、どこで奢ってくれるの・・・?』
『お好み焼き屋さんにしようか・・・。』
『僕がお好み焼き・・・?
そんな店に行けるわけないじゃないか・・・!!』
私は私なりの生活レベルで、彼に決別しようと思っていました。
『イヤならいいけど・・・。』
『わかったよ。どこのお好み焼き屋さんに行けばいいの?』
彼と待ち合わせしたのは、そのお好み焼き屋さんの前でした。
『なんで、こんな場所で最後に会おうって言うの。
僕のプライドをまだ傷つけるつもり?』
彼はぶつぶつ文句を言っていましたが、とりあえずそのお好み焼き屋さんで食事をしました。
二人とも無言・・・。
有名なお好み焼き屋さんだけど、ぜんぜんおいしくない・・・。
私は会計を済ませて、袋に入れて持ってきた彼に貰ったプレゼントを返しました。
『これで全部だと思う。』
彼は、
『全部かどうか確認させてもらうよ。
僕、駐車場に車止めてるから、そこで確認しよう。』
しかたなく、私は彼の車まで行くことにしました。
彼は車を買い替えていました。
トヨタのソアラ。
たぶん当時、300万くらいする車です。
まだ、シートにはビニールがかかっていました。
彼は、駐車場で私の持っていったプレゼントをひとつひとつ確認して、
『これで全部だね。たぶん。』
『じゃあ、帰るね。さよなら・・・。』
そう言うと彼は、
『外は大雨だから、最後に送っていくよ。
キミにもずいぶんいやな思いをさせたみたいだから・・・。
僕もいやな別れ方はしたくないんだ・・・。』
ずいぶんと神妙な彼に驚きました。
私が別れようと言い出す前の、いつもの優しくてスマートな彼でした。
そうだよね。
笑って別れれたらいいよね・・・。
確かに外はどしゃぶりでした。
『じゃあ、駅まででいいから送ってくれる?』
私は彼の車に乗りました。
彼は気をよくしたのか、意気揚々と車の自慢を始めました。
『これって、高かったんだよ~!!
ずっと欲しかったって言ったら、おふくろが買ってくれたんだ♪
キミはこの車の助手席に、一番先に乗ったんだよ。嬉しいだろ?』
まさか・・・。
お母さまに与えてもらった車なんて乗りたくないよ。
あ~やっぱり乗るんじゃなかった・・・。
駅までとの約束だったのに、彼は駅を通り越して、私の自宅方面に向かいました。
『降ろしてよ!!』
『い~じゃん、この車買ったばっかりなんだから。
キミのために買ったようなもんだよ。
ちょっとドライブしようよ。』
アナタが買ったわけじゃないでしょうが!
『降ろして!!』
『そんなに僕のことがイヤなの・・・?
わかったよ、とりあえず、家まで送る。』
彼はそれからずっと無言でした・・・。
それから私はとんでもない目にあうことになります・・・。