お正月休み、私と娘たちは彼の部屋にいた。
娘たちは彼のパソコンでゲームをしていた。
私はテーブルの上にあった年賀状を見つけ、彼に
『コレ、見ていい?』って聞いた。
『いいよ。』
ふ~ん・・・。
職場の人ばっかり・・・。
お父さんの年賀状を見つけた。
早く内孫の顔が見たい・・・。
なるほど。
胸が少し痛んだ。
『コレ、誰?』
『弟。』
???
苗字一緒じゃん!!
『弟さん、養子に行ったんじゃなかったけ?』
彼の顔色が変わった。
?
しばらく黙ってた彼は、
『ごめん!!』
なんであやまるの?
『弟が養子に行ったっていうのはウソなんだ。』
は?なんでそんなウソつくのよ。
『実は弟の子どもが奥さんの連れ子っていうのもウソなんだ。』
ますますわからない。
なんでそんなウソつくの?
『僕はおふくろが大事なんだ。』
そりゃあそうでしょ。
『おふくろがどうして、子どもがいる人との結婚がダメっていうのか僕は理解できなかったんだ。』
『おふくろは心の大きい人なんだ。本当なんだ。
子どもがいるからって、結婚を反対する人じゃない。
それをキミに理解してもらいたかったんだ。
キミが納得するような、おふくろが反対した理由が思いつかなくて、適当に話を作ったんだ・・・。』
プチンと何かがはじけた。
『帰る!!』
私は、あっけにとられている娘たちの手を無理やり引っ張って、彼の部屋を出て、車に乗り込んだ。
運転しながら、涙があふれてきた。
何が悲しいのかよくわからなかった。