私は役所からの帰り道、彼に電話しました。
『離婚届出したよ♪』
『なんだって~!!!
私文書偽造だ!そんなもの無効だ!!!』
なんだか知らないけど、電話の向こうで吠えている・・・。
私文書偽造って、そんなわけないじゃん。
自分がサインして印鑑押したんでしょ・・・。
まあ、だいぶ前だけど。
『とりあえず、もうこれで私達は他人ですから。
もう、ヘンな迷惑かけないでね。』
彼は、突然電話を切りました。
その日の夜、彼は夜中に突然現れました。
彼はまだ、家の鍵は持っていました・・・。
『何・・・?』
私はまた暴力を受けるのではないかと身構えました。
『もう一度考え直してくれ!!やっぱり子どもと一緒にいたい・・・。』
彼は土下座して泣いていました・・・。
冗談じゃない!!
ここまでくるのにどれだけ悩んだと思ってるのよ!!
どれだけの労力を使ったと思ってるの???
何度も何度も裏切られて、それでも何度も信用してきたんじゃない。
最終的には、アナタが逃げたんじゃない。
それでも、半年待ってた。
子どもと一緒にいたいって、半年も一緒にいなくても平気だったんでしょ!?
私ももう限界だよ!!
私は黙って玄関のドアを開けました。
『そうだよね・・・。キミは一度決めたら、絶対に引かないよね・・・。
わかってたんだけど・・・。』
彼は、泣きながら出て行きました。
よくある話だけど、離婚騒動になるとお互いに
『子どものために、やり直そう。』
そう言って、なんとか円満にもとに戻れないかって思う人多いよね。
もちろん、子どもがいたら子どものことは一番考えないといけないこと。
親の感情だったら当たり前。
ココロも動く。
でも所詮、結婚生活は他人同士から成り立ってる。
『子どもと別れたくない』って言う前に
『キミと別れたくない!!』
そう言うべき。
言いたくなくても、ウソでも。
本当に別れたくなかったらね。
そうしたら、相手のココロは必ず動くはず。
子どもを盾にしても、何も変わらない。
これまで散々、子どもにとって何が一番いい選択なのか考え抜いて出した結論が『離婚』だもん・・・。