「リトル・トリー」 | シングルママと不登校児のまいにち

「リトル・トリー」

たまにふと寄る本屋さん、ヴィレッジヴァンガード。 ここへ入ると何も買わずに出てくるのが大変(^^;


店主の趣味に合致した本だけが置いてある感じで、いつ行っても面白そうな本に出会ってしまう。 面白いのは品揃えだけではなくて、本や雑貨(本屋だかなんだか分からないくらい雑貨も置いてあるんです)に付けられている独特のポップが面白くてついついポップを見て買ってしまうのです。 以前この本屋のネイティブアメリカンに関するコーナーで、「リトル・トリー」という本を買いました。 その本に付けられていたポップは「この本が売れるのを見るのが何よりも一番嬉しい」。 「そこまで言うなら買ってやろうじゃないか!」って思ってしまいませんか?(笑)


でもそのポップの言葉にうなずけるほど、その本はいい本だったのでした。 フォレスト・カーターというアメリカの作家が書いた、ネイティブアメリカンの少年の物語で、すでに白人から土地を奪われ山の中でひっそり暮らしている祖母や祖父と少年との暮らしが素晴らしい言葉で綴られているのです。 私の中では、灰谷健次郎の「太陽の子」と並んで、心の中にいつも大事にしまっておきたい二つの本のうちの一つになったのでした。


私がこの本を読んで一番心に残った言葉「ボディー・マインド」と「スピリット・マインド」についてリトル・トリーの祖母が語る部分を抜書きしてみました。


祖母は話しつづけた。

「誰でも二つの心を持っているんだよ。ひとつの心はね、からだの心(ボディーマインド)、つまりからだがちゃんと生きつづけるようにって、働く心なの。からだを守るためには、家とか食べ物とか、いろいろ手に入れなくちゃならないだろう? おとなになったら、お婿さん、お嫁さんを見つけて、子どもをつくらなくちゃならないよね。そういうときに、からだを生かすための心を使わなくちゃならないの。でもね、人間はもうひとつ心を持ってるんだ。からだを守ろうとする心とは全然別のものなの。それは、霊の心(スピリット・マインド)なの。いいかい、リトル・トリー、もしもからだを守る心を悪いほうに使って、欲深になったり、ずるいことを考えたり、人を傷つけたり、相手を利用してもうけようとしたりしたら、スピリット・マインドはどんどん縮んでいって、ヒッコリーの実よりも小さくなってしまうんだよ。

 からだが死ぬときにはね、ボディーマインドも一緒に死んでしまう。でもね、スピリットマインドだけは生きつづけるの。そして人間は一度死んでも、またかならず生まれ変わるんだ。ところが生きている間、ヒッコリーの実みたいにちっぽけなスピリットマインドしか持ってなかったらどうなると思う? 生まれ変わっても、やっぱりヒッコリーの実の大きさのスピリット・マインドしか持てない。 だから、何も深く理解することは出来ないんだ。 (中略) スピリット・マインドってものはね、ちょうど筋肉みたいで、使えば使うほど大きく強くなっていくんだ。 どうやって使うかというと、ものごとをきちんと理解するのに使うのよ。それしかないの。 ボディーマインドの言うままになって、欲深になったりしないこと。そうすれば、ものごとがよーく理解できるようになる。努力すればするほど理解が深くなっていくんだよ。

 いいかい、リトル・トリー、理解というのは愛と同じものなの。でもね、かんちがいする人がよくいるんだ。理解してもいないくせに愛してるふりをする。それじゃなんにもならない。」

 ぼくはすぐに心に決めた。すべての人を深く理解するよう努力しようと。


こんないい本に出合わせてくれたヴィレッジヴァンガードに今日もついふらふらと入って行ってしまいました。


今日目についたのはこれ、「人生ゲーム M&A」。 大きさは普通の人生ゲームなんだけどふたに書いてある絵がいかにもふざけた感じ(笑) M&Aって何?ひょっとして企業買収?!しかも対象年齢15歳以上とか書いてあるしー、欲しい! と思ったのですが、値段(2700円)を見てなんとか思いとどまって買わずに帰ってきました(^^;


AMAZONで調べたら「徹夜するほどハマリました」とか書いてあるし、そんなに面白いのか!? やってみたーい。 でも一緒にやってくれる人がいなさそうだな(^^; 


こうして私のヴィレッジバンガード通いは続くのでした...


フォレスト・カーター, 和田 穹男
普及版 リトル・トリー
タカラ
人生ゲーム M&A