「笑う不登校」
「笑う不登校」 『笑う不登校』編集委員会 教育史料出版会
久しぶりに不登校関連書籍。
不登校の子供を持つ親御さん達が作った本。「子供が学校に行かなくなった時は苦しかったけど、見方を変えてみたら不登校ってこんなに楽しいことだった。」「我が子はずっと家にいるけれど、こんなに充実して過ごしているよ。」という、それぞれの家庭のそれぞれの不登校の日々。
不登校している間の日々の過ごし方は人それぞれ(我が子のようにゲームばかりやっている子もいる)だけれど、共通しているのは、この本を書かれている人達はみんな子供の不登校から新しい価値観に気づかされ、学び、子供との日々を楽しんでいること。 もちろん最初からみんながそうだったわけではないけれど。
面白いなと思ったのは、冒頭にある、自分を妖怪猫又だと思っている女の子(7才)の話。 猫又のユリちゃんは自然が大好きでいろんな植物と話が出来るらしい。 そして将来の夢はロッキー山脈に行って化石を掘ること。 ここまで聞いただけでかなり個性的な女の子だなと思う。 そして猫又ユリちゃんは、学校では人間のフリをしていないといけないそうなのだ。 こんな女の子を、無理やり学校の枠にはめようとするなら、もうそれは暴力ではないかとすら思ってしまう。
他には、デンマークの教育制度に関心を寄せた母親が実際に3人の不登校児を連れてデンマークで暮らしてしまうのも面白かった。 デンマークの親たちは「子供はとにかくいっぱい遊ぶのが大切。勉強するのは、もっと大きくなって、自分が何をしたいか、何が好きかわかってきてからでいい。」と思っていること、学校の先生は「学校は子どもが学ぶのを教師が助ける場であって、教師が一方的に教え込む場ではない」と考えていることなどが書かれていた。 以前読んだ新聞記事でフィンランドもそういう教育方針だと書いてあったのを見たことがあるので、北欧全体がそうなのかもしれない。
また、娘さんがアメリカのクロンララスクールという学校のホームスクーラーという人もいた。 その学校では、自宅で自分の好きなことについて調べてレポートを提出すると(日本人のサポートティチャーがいるので日本語でOK)単位が認められて、所定の単位を取得すると高校卒業資格が得られるらしい。 まったく、学ぼうと思えばいろんな形があるものだなぁと思う。
今週は「自閉症だったわたしへ」(ドナ・ウイリアムズ著)という本も読んだが、概して欧米諸国は「学ぼうとする人に門戸が広い」ということが言えると思う。 学ぼうとして来る人を学校が拒まないし、自閉症であれなんであれ、生徒が自ら学ぶのを先生がサポートするという姿勢があるように思う。
話がそれてしまったが、日本の学校という枠にとらわれなければ、いろいろな生き方があるものだし、「学ぶ」というのは自分が学びたいと思った時に学びたいものを学ぶのが、本来の「学ぶ」というあり方なんだろうなと思った。
***関係ないけど、私もいつか欧米の学校で学んでみたいなーと思う... その時は何か世の中の役に立つ事柄をテーマにして。
- 『笑う不登校』編集委員会
- 笑う不登校―こどもと楽しむそれぞれの日々
- ドナ ウィリアムズ, Donna Williams, 河野 万里子
- 自閉症だったわたしへ