「子どもを学校復帰させる方法」
「ガイドブック 子どもを学校復帰させる方法」 河合伊六 ナカニシヤ出版
心理学の行動理論、認知理論に基づいて学校復帰を支援する方法について述べられている。 具体的な方法としては、段階的に目標を定めて「困った状態」を直していく。 例えば昼夜逆転している子に対して「朝11時に起きる」など出来そうな目標を与えて、出来たらご褒美(ゲームをする時間を長くして良いだとか)を与える。 これを繰り返すことで徐々に学校に行けるようにするのである。
なんだかばかばかしくなってしまうような方法だが、実際にイギリスで行われた実験ではこの方法による登校支援が群を抜いて成功率が高かったそうだ。
「学校復帰させる方法」というタイトルなので具体的な方法が載っているのかと思いきや、具体的だったのはA君という中学生が昼夜逆転を直すところまでで、その後は「元気の泉」という登校支援施設に通って高校から復帰したとしか書いていない。 この本を読む限りでは結局その「元気の泉」とやらにお世話になるしかなさそうである。
そういう施設に頼らずに学校復帰させる具体的な方法については全く書かれていないし、またそういう施設に携わる人が読むにしてもそこでどんな支援が行われているか書かれていないので誰をターゲットにした本なのだろう?という疑問が残った。
1ヶ所、この本の著者とは別の人の実践事例として「かばん登校」というのが挙げられていた。 母親が子どもの代わりに毎日登校してその子の席にかばんだけ置いて帰るというのである。 著者はこの方法を素晴らしいと書いているが、私はひっくり返りそうになった。 私が子どもの立場だったら恥ずかしくて死にそうな気持ちになると思うのだが。 そんなのが本当に役立つのだろうか?
この本に書かれている中でその通りだと思ったのは「登校しないという行動」と「人間としての価値」ははっきり区別すべきという項目だ。 不登校は恥ずかしいとか罪悪感を持つとちょっとしたことで癇癪を起こしたり暴力に訴えたりしがちになるという。 私もその通りだと思う。 登校を渋り始めの頃は親は子どもに「学校は行かなくてはいけないものだ」というのを教えるために外に出てはいけないとか、ゲームをさせないなどの罰を与えたりしがちだがそれは逆効果な気がする。 不登校の子に必要なのは自尊感情ではないか。 自分を肯定する力が必要な時に罪悪感を持たせたり、自分はダメな人間なんだと思わせるようなことは避けなければならないと思う。
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現在、「子どもは本心では学校に行きたいと思っている」「子どもは学校に戻すべき」というスタンスの本を選んで読んでいます。 あと一冊「上手な登校刺激の与え方」を読んでから、不登校を肯定的に捉えている人の本を読んでみるつもりです。 そして一旦自分の考えをまとめてみたいです。 それとは別に今「親業」という本を手に取ったところです。 この本前置きが長くてまだ本論に入ってないんです(^^; そろそろ夏らしく普通の小説を読みたいです(笑) 何か他にこれははずすなという本があったら教えてもらえると嬉しいです。