最低限度の自炊力

 

私は料理が嫌いです。

 

目玉焼きも作れないほどの

自炊力ゼロ人間ではありませんが、
好きか嫌いかの二択で問われたら、

迷わず「嫌い」と答えます。

 

一人暮らしを始めて丸9年が経ちますが、
手の込んだ料理は

ほとんど作ったことがありません。

さすがに毎日外食だと

経済的にも健康面でもよろしくないため、
オートクッカーを導入して

簡単な自炊はしていますが、
料理を「楽しい」と感じることはほぼありません。

 

フルタイムで仕事をしている時点で、
手の込んだ料理をする時間や気力を

確保するのが難しい、
というのが一番の原因ですが、
育った環境も影響しているのかな、

とも思う今日この頃です。

 

私の母も料理が嫌いでした。
それでも、専業主婦であった彼女は、
仕事を免罪符にするという逃げ道がなく、
栄養バランスの取れた外食を

頻繁にする経済的余力もなく、

子どもの食育という観点から、
重い腰を上げて、イライラしながらも

私と妹のために手料理を用意してくれました。

 

ただ、料理が嫌いな人が作った料理って、
あまり美味しくないんですよね(笑)。

 

まずいわけではありません。

普通に食べていました。
ただ、私の中では、

 

家のご飯 = 生きるための栄養を摂取するもの

外食 = 美味しい食事を楽しむもの

 

という構図が、幼少期には出来上がっていました。

 

高校生の頃、友人の家に遊びに行き、
友人のお母さんが手料理を

振る舞ってくれたことがありました。


パスタを出してくださったのですが、
それがとても美味しく、

深みのある上品な味わいだったのです。

 

当時、私の実家には料理酒やみりんもなく、
味付けは醤油や塩、砂糖のみという

超シンプルスタイル(笑)。
手料理の味は、
「しょっぱい」「甘い」「無味」の
3つしか知りませんでした。

 

家庭の料理を美味しく楽しむという世界線に、
高校生にして初めて触れたのです。

 

その友人はお母さんの料理の腕前を受け継ぎ、
今では手作りおやつまで作って
子どもに振る舞う、良き母となりました。

 

そんな友人を横目に、
私は最低限の栄養バランスだけを意識して、
味のしない野菜炒めなどを時々作りつつ、
足りない栄養はサプリメントにフル依存。

 

そんな、文化のかけらもない食生活を
「ダメだなあ」と思いつつ、今日も続ける私です。