「普通の生活がしたい。」12月ぐらいから彼にこぼしていた。
「僕に出会ってしまった事で、普通の生活を送るチャンスを逃した事については責任を感じている。だからこそ、その夢を実現したい。今、取り組まないと自分の中で後悔すると思う。」
 (T_T) 「今まで他の人と出会う機会はあったけど、自分が敢えて選ばなかったので僕(彼)は悪くない。」
 そう、合唱の市民サークルで暖かい視線を送ってくれたあの人(公務員だった)、研修で出会い、仕事関係の展示会に誘ってくれた人・・・。(当時は主任さんだったかな)仕事は一生懸命やってくれるでしょう。でも、当時の自分には結婚は考えられなかった。目の前を走るだけで必死だった。

 彼はずっと考えていた。
私も、このような事でぎくしゃくしている今の時間が嫌だった。でも、今後も「非婚」スタイルをともに歩んでいくのなら、きちんと将来の事について話し合わないといけないと思う。仕事柄、たくさんの高齢者に出会うが、いざという時の連絡先がない(それでもって近所の人ともあまり関わりなしというケースがある)、事実婚をしたはいいが、子どもと絶縁関係、認知症になって出会う人にきつい言葉を投げかけるが、たしなめてくれる家族もなく、手がつけにくいケース・・・・。

 「私は、別に僕に依存する為に結婚したいんじゃない。僕の夢だって二人でやる方が効率よく出来ると思う。よい関係作りのために距離をおくのもいいけど、そのために、本質的な事から目を背けてきたのではないか・・・。」
 「年取った時、このご時勢なら子がいたって放置する人はいるけど、もう親もいないだろうし・・・。お互い支え合ったらだめなの?」

(続く)