あの時は能郷白山に登る直前だったから時間に余裕が無くて、とりあえず使えれば良い程度でしか作れなかった。
これからの時期ピッケルを必要とする状況にはならないんだけど、何だか釈然としないから作り直してみた。
前回は少し長過ぎた(65cm)から、今回は55cm位にした。
前回は5000系のアルミパイプを使ったけど、今回は7000系のアルミパイプが手に入ったのでそれを使った。
5000系でも思いきり叩いた位では曲がりもしないんだけど、7000系はより高強度(材質に関する特性はこちらを参照 )。
太さも程よくて、肉厚も薄過ぎず厚過ぎず最高のピッケルが作れそう。
ただ、前よりも肉厚が薄くてタップ(雌ネジ)が切れない。
切れなくはないけど、叩いたりした時にネジ穴から亀裂が生じるかもしれないので、今回は差込式にする。
差込みといっても、手で差し込める程度のはめ合いでは緩くて抜けてしまう。
抜け止めの加工はするけど叩き込まないと入らない程度のはめ合い精度は必要で、つまり、太過ぎると入らないし、細過ぎるとスポスポになってしまうし、その丁度良い加減に加工するのに手間が掛かる。
何で2つ有るのかというと、左は失敗作だから。
はめ合いの精度は良かったんだけど、ヘッド側(ツルハシ部分)を叩き込んでる時に、先にはめたスピッツェがアルミパイプの中に潜り込んでしまったから。
はめ合い精度が甘かった訳じゃないし、側面からM4のビスで動かない様に固定していたんだけど、ヘッドを叩き込んでいる時に衝撃で押されてビスがせん断されてしまったみたい。
スピッツェにそこまでの衝撃負荷が掛かるとは思えないんだけど、念の為に段付きに作り直し(右側)。
多少でも軽くする為に中空にしてみた。
段付きにしてあるから、どんなに叩いてもパイプに潜り込む事は無いし、引っ張り方向にはそこまで過大な力は掛からないはずだから。
画像には写ってないけど、裏側に固定用のビスが有る。
もちろん、力一杯引っ張っても抜けない位のはめ合い精度にしてある。
今回もスパナを使ったけど、よりそれらしく加工してみた。
ピック(ツルハシの尖った部分)とブレード(ツルハシの平たい部分)を90ひねろうとすると、バーナーでかなり熱を加えないといけなくて、熱を加え過ぎるのは強度的にどうなんだろう?っていうのと、もう少しスマートにしたかったので、今回は2つのパーツにして溶接した。
力が掛かる部分だから、切れ込みを入れて差し込んで溶接。
余分な部分を削って、穴加工して仕上げる。
もうスパナには見えないでしょ。
ヘッド側はスピッツェよりも負荷が掛かりそうだから、パイプとのはめ合い精度はよりシビアに。
シビア過ぎて叩き込むのに一苦労。
でも、これで僕がぶら下がった位ではすっぽ抜けないはず。
多分、大人2、3人ぶら下がってもビクともなしない位。
硬いアルミ材はもろくなるから、あんまりシビアにすると割れてしまいそうで心配なんだけど、僕が思いきりど突いた位ではなんとも無かった。さすが7000系。アルミとは思えない強度。
こちらもパイプに差し込む部分は中空にしたり、穴を空けたりしてみたけど、まだ重たい。
塗装しておく。
今回は爽やかにライトグリーンで。
塗装したら何だか安っぽいオモチャみたいになっちゃったな。
アルミパイプ部分は透明なクリヤー塗装したから、ヘッド部分もクリヤにしとけば良かったかも。
今回は、前回の教訓を踏まえて試行錯誤もして考えながら手間も掛けて作ったから、かなり納得のいく物が作れたんだけど、これだけ苦労して作っても重量は840gもある。
やっぱりまだヘッドが重いのかな。
あまり軽過ぎても使いにくいらしいけど、せめて600g程度にしたかった。
でもそれほど苦になる重さではないし、そもそもピッケルが必要になるかどうかも分からないし。
ただ1つだけ確実に言えることは、
市販のピッケルが8千円って安いんじゃね?
って事でしょうか。
前回の出来栄えがイマイチだったから作り直してみたけど、はっきり言って買った方が早いし安いし安全。
はてさて僕の渾身の力作ピッケル、日の目を見る時が来るのでしょうか。
その後登山用品店で市販のピッケル見てみたけど、ヘッド部分がもっと薄い。
割れたり欠けたりするのが心配で安全を見過ぎたみたい。
もう少し軽量化出来そうな感じはする。





