グラスホッパー 伊坂幸太郎 | シングル・スマイル ver ブロぐ 最近なんだかストリングスでヤッホー!

シングル・スマイル ver ブロぐ 最近なんだかストリングスでヤッホー!

晴れた日はバイク 雨の日は読書 夕暮れにギター 日曜日は子供と

グラスホッパー/伊坂 幸太郎
¥1,575
Amazon.co.jp

★★★☆☆


「人は誰でも、死にたがっている」「世界は絶望と悲惨に塗れている」でも僕は戦おうと思うんだ。君との記憶だけを武器にして―。
復讐。功名心。過去の清算。それぞれの思いを抱え、男たちは走る。3人の思いが交錯したとき、運命は大きく動き始める…。クールでファニーな殺し屋たちが奏でる狂想曲。書き下ろし長編。




レビュー
伊坂幸太郎の小説は有名で書店でも良く見かけるんだけど、なかなか実際に手に取って読む機会が無かった。
凄く面白い小説だと思う。
でも、僕には合わない類だと思った。

それは、人が死ぬから。
ミステリーというか、トリッキーな小説だから、人が死ぬのは当然だっていうのは分かる。
でも、それは例えばサスペンスドラマが殺人から始まる様な、アメリカの娯楽映画が人が死ぬ事で盛り上げる様なそんな印象で、そこに必然性が無いから。
読者の感情を逆撫でする為の、トリッキーな小説に仕立てる為の殺人。
もちろん、現実に理不尽な死は沢山有るし、飛びバッタも居るし、それに対して僕らはあまりにも無力だっていうのも分かる。
僕は「鈴木」だ。
平凡で、無力だ。
それが余計に気持ちを沈ませる。

エンターテイメントとしては秀逸な作品だと思う。
でも、読んだ後で僕は陰鬱な気分になるだけで、何も残らなかった。
唯一、亡くなった妻とのエピソードだけは良かったかな。