- スリーピング★ブッダ/早見 和真
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★★★★☆
禅宗の最大宗派である敬千宗の大本山・長穏寺。修行が厳しいことで知られるこの寺に、二人の若き僧侶が上山した。北陸の古寺の跡取りとして真摯に禅宗と向き合う小平広也。バンドでプロを目指すも挫折し、「安定した就職先」として寺に飛び込んだ水原隆春。対照的な二人は、修行の日々を通して、寺のさまざまな問題に直面する。世襲がはびこる旧弊なシステム、先輩僧侶たちのイジメ、清貧とはほど遠い生活、そして、本来人々を救うためにある宗教が最後の砦として機能していない事実…。宗教が持つ清濁に翻弄される二人が辿り着いた理想郷とは?映画化、コミック化された『ひゃくはち』で衝撃デビューの著者が放つ、まったく新しい青春小説。
レビュー
2人の対照的な青年が坊さんを目指す話。
以前も書いた事があるんだけど、何処で書いたか既に失念したので改めて書くと、実は僕は昔坊さんになりたいと思ってた事があります。
僕の実家は寺ではなく、恋人の実家が寺という訳でもなく、僕のその思いは果たされる事は無かったんだけど。
その後随分と経ってから、寺に何の由縁も無い人間でも坊さんになれない訳ではないという事を知りました。
その代わり、相当苦労するらしいです。
そんな事を
というサイトで知りました。
翻って、小説。
寺の2世と、まったくの一般人が共に立派な坊主になる事を夢見て修行します。
お寺の事情、修行の実情、それぞれの思いや信念、そういうものが上手く描かれていますが、どうしても物語感がぬぐえません。
お寺って、宗教って、そういうものなんだね。っていう様なライトな感じで読むと良いんじゃないでしょうか。
お寺も修行も、結局は人間であり、俗物なんだよね。
もちろんそういう人達ばかりではないとは思うけど、でもそれって一般社会と何ら変わらない。
だらしない人も沢山居れば、高尚な言動をする人、高い志を掲げる人も沢山居る訳だし。
つまり、坊さんになる事は大した問題ではなく、自分自信がどうであるか。どうするべきか。という事なんだと思う。
ただ、宗教というものがどういうものであるのか、そういう事を自分自身で見極めてみたかったとは思います。