流れ


ゴルフには「流れ」というものが存在する。
存在すると思うから、それに左右されるかもしれない。

ゴルフは、メンタルなスポーツだというのは本当だ。だから楽しい。
特にマッチプレーでは、攻守がめまぐるしく逆転する。
相手のミスに喜び、相手のラッキーに焦ってしまう。

「絶対入れてくる」・「絶対寄せてくる」という風に常に考えておくか(『ショックアブソーバー』という)、まったく相手のプレーを見ずに自分のプレーに徹するか(これがなかなか難しい)究極の選択を迫られる。

マッチプレーは、これに「言葉」という駆け引きが待っている。

部内マッチプレーの準決勝で、最終ホールで1ダウン。
でも、後半は完全に自分の「流れ」だった。

しかし最終ホールのティーグランドで、相手が「これが最終ホールやな、思いっきりいこうや」という一言に「そうやな」と返事してしまったことで、自分の流れが止まってしまった。

力が入ってテーショットはミス。両者ボギーで相手がそのまま逃げ切ってしまった。
振り返ってみて、相手が一枚上手だったと反省する。
あの時は、こちらから声をかけるか、まったく反応しないかのどちらかの態度で行くべきだった。

そういう駆け引きを経験すると、さらにゴルフが面白くなった。
ストロークプレーのほかにマッチプレーの楽しみを知ってしまった一つの出来事だった。

明日は、マッチプレーでの先行逃げ切りタイプか追い込みタイプかについて、書いてみます。