こいさんがワテに・・・
リネの思い出
/ テテ・モントリュー
いつもは、
久しぶりに会ったお袋のように
そんなにいらないよと言うくらい
御馳走になっちゃう
彼のピアノですが、
1曲目「アイ・シュッド・ケア」の
シングルトーンはどうだろう。
えって思うくらい、
テーマそのままだけど、
伸びないはずのピアノのトーンが、
余韻をもって長く耳の中で響く。
凛として美しい、そして悲しい。
おいおい、美味ですよ。
量と回数で勝負のお袋の味が、
高級料亭の一品モノになっちゃった。
もしかして、お袋、若い頃、料亭修行した?
「ええ、それで板前をしていたお前の父さんと知り合って・・・」
的な展開に戸惑う、
意外な名盤。