裏切られたと感じた時の対処法
僕が子供の頃は、
マカロニウェスタンが大流行りで、
テレビの洋画劇場は毎週のように放映していました。
「早く寝なさい。」とか言われながら
眠い目をこすって、夢中で観たのを覚えています。
フランコ・ネロやジュリアーノ・ジェンマ、
口笛のテーマソング、赤土の荒野
勧善懲悪のガンファイトなど、
定番中の定番の世界にどっぷりつかって、
リボルバーのおもちゃを買ってもらって、
よく早打ちのまねをしたものです。
そんな、いつもの週末のある日、
ひっそりと放映されたウェスタンは何から何まで変わっていました。
題名は「殺しが静かにやって来る 」
子供心にいつもとは違うただならぬ予感を感じてはいました・・・・・
【殺しが静かにやって来る 】
雪深いアメリカ西部の町で、
町を牛耳る賞金稼ぎを
退治するべく雇われの殺し屋がやって来る。
殺し屋サイレンスを頼んだのは、
賞金稼ぎに夫を殺された女だった。
戦いの中双方に傷ついた殺し屋と、賞金稼ぎの
最後の殺し合いが始まる。
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この映画を観終わった当時の僕は、
あまりの出来事に、
後味が悪くてなかなか寝付けませんでした。
この時のいやな思いは未だに拭えないなあ。
裏切られた気分だったもの。
そもそも、
雪景色、モーゼル自動拳銃、ヒロインがアフリカ系、
しかも主人公は喉を切られていて話をする事が出来ないなど、
お子様には理解不能の暴挙ともいうべき設定。
いつもの荒野のカッコイイガンマンものを期待して観たら
ものすごいしっぺ返しを食らったというわけです。
だって、主人公とヒロインが殺されちゃうんだもの、一番最後に。
そりゃあ、ショックでしたよ。
ヒーローは死なないもんだと思っていたから。
裏切りに等しいです。
その上、ヒーローの強さの象徴だった必殺モーゼル自動拳銃。
これ、殺した悪党に持ってかれちゃうんだもんなあ。
身も蓋もない結末です。
この結末に傷ついたあどけない頃から
ざっと40年くらいたった今では、
作品に対する印象は全く違うんだろうな。
事実、監督のセルジオ・コルブッチの最高傑作との声もあります。
おそらく、今観たら面白いんでしょうね。
でも、観たくないのが本音です。
【 今日の映画からの学び 】
裏切られたと感じた時の対処法
とりあえず、評価は後で下しましょう。
起こった事は起こった事と淡々ととらえ、
その場、その時に感情的になるのはやめましょう。
裏切りと感じた思いは忘れなくてもよいですが、
時間をおいて、客観的にとらえる事の方が大切です。
先方には、やむにやまれぬ事情があったのかもしれません。
また、無かったのかもしれません。
どちらにしても、必ず時間が解決する問題です。
大事なのは、今この時に熱くなり過ぎない事です。
悲しい事に焦点を当てるのではなくて、
もっと建設的な事に思考回路を定めましょう。
いずれにしても、相手はあなたが思っているほど
あなたの事は考えていません。
ここはひとつクールにきめましょうね。