サンボーンのネックが、どうにも気になって… | ジャズについて話そうか

サンボーンのネックが、どうにも気になって…

デイヴィッド・サンボーンと言えば、
ぼくらの年代では、あこがれの存在。

当時アルト持ってた約7割がたが、
フォロワーだったよ。(後の3割は、パーカー)

誰もが、フガーってフラジオのファズトーンは
まねしたものさ。

でも、なかなか縁が無くて、
遅まきながら実は先日はじめて生サンボーンを見に行ってきたのさ。









キーボードのリッキー・ピーターソンなど、
長年一緒にプレイしてるメンバーとの来日とあって、
期待度マックスで出かけたのさ。

結果は、
うーん、変わってないな。
良くも悪くも。

CDで聴いて、想像していた以上でも
以下でもないサンボーンだったよ。

サンボーンは、むかしフュージョンって言われて
今はスムース・ジャズってジャンルになってるのかな。

スムース・ジャズって、
大概が退屈で、
いいなーって思うものがあっても、感動はしないんだよね。

いい意味で、若い時分から完成されていたってことなのかもしれないね。

バックメンバーは、自分らのソロの時には、リズムの遊びが面白いんだけど、
裏とったり、3連で続けたり、
それはそれで、さすがと思わせる上手さがある。

でもそれもこれも、サンボーンが入ってくると
またスクエアな展開とリズムに戻っちゃう。

その辺が大きく、マイルスのバンドと違うね。

今回再確認したのは、サンボーンはやっぱりジャズではなくて、
ジャズ的な創造性のあるアドリブ構成や展開を期待するのではなくて、
むしろ「ロック」の大御所の
例えれば「ストーンズ」とかのコンサートって思うと
楽しめるね。

好きな観客はいつ行っても、同じように楽しめるって意味では。

ところで、ぼくは、しょっぱなからサンボーンのサックスの
ネックが気になってしょうがなかった(笑)

ソロが終わるたびにスルッって曲がってしまって、
サンボーンがそのたびに、手で押さえるんだけど、
ずっと見てるとなんかハラハラするし、

曲がるタイミングによっては、コントみたいになってる。

なんか、ゆえあって、そのままにしているのか。
気になって、気になって…

ここらへんも、上手く言えないけど
マイルスと大きく違う点だと思う。
別に、マイルスを引き合いに出さなくてもとも思うけど。
カッコよさってところで。

よくイシモリにリペアに行ってるらしいし、直してほしい。
ロックのコンサートは、ルックスもすごい大事だから。

なんて、色々書いたけど、
好きだった気持ちは、変わらないよ。

ブレッカーも亡くなってしまったし、
これからも、いつまでも元気で頑張ってね、サンボーン。