ジャズメンの衣装と名盤の危険な関係 | ジャズについて話そうか

ジャズメンの衣装と名盤の危険な関係

「ぼろは着てても心は錦、どんな花より綺麗だぜ」



ってのは本人が言うんであって、

決して他人が言う事じゃないんだよね。



大好きなレコード(CD)だから、

これだけは言いたい。



なんでもうちょっと、いい服着なかったんだい、デイヴィッド!





デヴィッド・ニューマン「ハウス・オブ・デヴィッド」



デヴィッド・ニューマンは、

アルトやテナー、フルートなど何でもござれの

器用な人だけど



長くレイ・チャールズのバンドにいただけあって

サックスでソウルを歌う様にテーマを奏でるのが

とてもグーなのさ。



このCDでも、1曲目のシャンソンの「アイ・ウィッシュ・ユー・ラブ」や

5曲目のなんとボブ・ディランの「ジャスト・ライク・ア・ウーマン」など

しぶーくテーマを吹いてるだけでしびれるぜ!



本格的なJAZZのアドリブはっていうと、

3曲目「リトル・シスター」や

最後の曲「ホリー・ランド」がさいこー。



他の何曲か、あれってくらい手抜きな曲があるのも

箸やすめにはちょうどいい。



このCDはほんとなら、デヴィッドの代表作になってよかったんだけど

なんとなく忘れられているのは

やっぱり、あれでしょう。



もっかい、上に行ってジャケット見てみて。



やや目の焦点があやしいですが、

苦み走った髭の似あうなかなかいい男じゃないですか。

見ようによっては、ダンディとさえいえる(かも)

そのデヴィッドの顔に比べて…



なんだよ、そのユニクロみたいなセーターはよ!

ぜんぜん、顔とあってないじゃん、デイヴィーッド。

それが、ジャケット撮りする衣装なの?



こんなに、中身も渋いんだから

貸し衣装の黒タキシードでいいから着てほしかった。

そしたら、名盤と呼ばれて代表作になったよ、きっと。本当だよ。