移り気よりも
すれ違いよりも

貴方が死んだように生きていくのを見ている方がきっと哀しい。

帰りの電車は人でいっぱいで
外は雨が降っていて閑散とした静まり返った駅のホームに入る度に
感じるのは


どこかの車両での微かな話し声と
たくさんの人の呼吸と気配と鼓動と雨の音。



きっと胎児の気分はこんな感じなんだって想った。



見たこもないのに
会ったこともないのに

音と鼓動と気配が心地よいなんて
まるでレキシントンの幽霊みたいだと想った。