ガイを家族に迎え入れて半年間くらいは、なかなか飼い主としてガイとの信頼関係を築くことができなかったと思います。当時は、ガイについて分かっていたのは過去に工務店の資材置き場で飼われていたということだけ。ほんと手探り状態でガイと接していました。 もちろん、我が家の環境にはすぐ慣れて、縄張り意識が強くなったガイ。知らない人や車が玄関先に来ると吠えて教えてくれるようになりました。反面、いろいろな悪戯をするように…。青々とした庭の芝生はハゲハゲにされ、木の下はウンチだらけ、またスイセンの球根は尽く掘り出され、プラスチックのプランターは噛まれてズタズタに。数え切れないほどの惨状となりました。 まぁ、ある程度は庭が荒らされるのは覚悟していました。そして、さすがに家の中は勘弁して…と思っていたのですが、室内飼いになってからは、悪さをしなくなったというか、床のキズ以外はほとんど物を故意に壊されたりすることはなかったです(ただし、喜んだときにしっぽで花瓶を割られたことは3回ほどありました)。 ガイとの接し方については、特に最初の頃は互いの心が通じなかったですね。こちらの話しかけても顔を斜めに傾けて、よく分からないよ~みたいな表情をされたり、私たちと同じ部屋にいながらも少し離れた隅っこで私たちを観察していたり、また呼んでもなかなか傍まで来なかったりと、私たちの意思伝達がガイに十分伝わっていない感じでした。 ガイの心の中には、やはり資材置き場で植え付けられた人間不信が払拭されていなかったとは言えますが、それ以上に、ガイとの距離感を、私たちから埋める努力が足りなかったのではないのかなぁと今は思っています。 何しろ、興奮したときにもし噛まれたらどうしようとの危惧も拭いくれなかったし、ガイが悪いことをしたときに、しっかりと力ずくでガイを押し倒して制止させるまでには至りませんでした。ただ、首根っこを持って座らせてから、体を抱きしめて動きを止める程度。でもその行為って、まずは制止して、それ以上興奮すると一気に獲物に向かっているときの訓練時に行うのと同じ行為でした。 そして、ある事件をきっかけに、ガイの過去を知ることとなりました。(つづく)

<ムートンの上で当然のごとく寛ぐガイ。お前には毛皮があるのに~。>
