2000年5月、とりあえずは美容室の先生宅で仮住まいを始めたガイ。しかし当時、先生宅にはドーベルマンのメス「ガーディ」とペルシャ猫が2匹いて、とてもガイが室内でずっと暮らせる空間がありませんでした。

 とはいえ、仮住まいでのガイの生活は快適そのものでした。美容室の店舗の2階にある先生宅では、犬や猫はずっと室内飼い。猫2匹とも仲良く同居、そして先住犬のガーディからトイレの場所を教えてもらうなど、ガイは室内の暮らしに順応。また階段の上り下りもこのときに出来るようになったそうです。

 とは言え、先生も1階の店舗にいるものの、2階の様子をいつも見ていることができるわけでもなく、高齢の義理のお母さんも毎日訪ねて来るため、新たに成犬のオス1匹を迎えいれての犬・猫4匹の同居は、やはり、とても心配だったそうです。

 そこで誰か犬好きで飼ってくれる人はいないかと随分と思案したあげく、頭に思い浮んできたのが、私たち夫婦のことでした。

 実は私たち夫婦には子供がいません。妻は根っからの犬好きで実家ではずっと犬を飼っていましたが、私の方は犬を飼った経験がなく、「犬を飼うならそれなりに分別のある犬なら良いけど。例えばシェパードならね。」と冗談半分で言っていました。

 なお、美容室の先生から妻にガイの話しがある前に、私たちの側に、ガイを迎えるキッカケとなる2つの出来事が起こっていました。

 一つ目は若い頃にシェパを飼っていた私の父の死、
 そして二つ目は迷い犬「トム」との出会いと別れでした。

(つづく)


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