キヅナツキさんの『ギヴン』
3巻やっと買いました。

BLです。
本当に切なく純粋なお話。

私自身、音楽好きなので 色々共感出来るところがあって読んでてとっても楽しかったです。
楽器が上手な男の子ってほんとかっこいいよなぁ…

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えっちなシーンはありません。純。


キヅナツキさんの作品はどれもそうだけど、
登場人物ひとりひとりがめちゃくちゃ丁寧に描かれている所が本当に凄い。

特に『リンクス』という作品。
主要人物を1人に絞るのでなく、ひとりひとり順に焦点を当てていく形で、丁寧に物語を進めて行きます。じわじわと沁みる切なさ。
出てくる登場人物みんな愛しすぎて切なくて泣きそうになりました…。(中でも私は中条忍くんが好き)

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『ギヴン』のお話に戻りますが、この物語の登場人物たちも本当に魅力的。キヅナツキ先生らしさが全面にでてると思う。



(⚠ネタバレ注意)↓ - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
次の点線まで。




癒し系でちょっと天然な子なのかと思えば、
物凄く切ない失恋の痛みを抱えている、感性豊かな真冬。

そんな真冬に恋する同い年の立夏は、
童貞音楽バカかと思えばその通り(おい)なのだけど、純粋で真っ直ぐな子

バンドの中で、リーダー的な立ち位置の梶さんも、一見怖い人かと思えば、優しくて面倒見いい人だったり、ミステリアスな雨月に振り回されてるちょっと可愛い所もある人

そんな気の利く梶さんに比べ、
ちょっとKYかなと思える春樹も、実は意外とまともに一途な恋をしていて、もしかしたら一番ピュアなんじゃ…みたいな所があったりと…


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ひとりひとりの人物像がこんなに丁寧に描かれているBL作品あんまりないんじゃないかなあと思います。

色んなやるせない感情を、溢れて零れそうな程いっぱいいっぱいに物語へ注いでる感じ


『ギヴン』は恋と音楽を登場人物達がそれぞれに違う形で結んでいて、物語として一つにした作品って感じ。


それから、
キヅナツキさんの作品は本当に絵が綺麗。
楽器も細かく丁寧に描かれてるし、
ひとつひとつの登場人物の表情も丁寧に描かれてる。

その絵に添えられた台詞も、胸に刺さるような言葉ばかり。

物語をより切なく、より深く、登場人物をより愛しくさせてくれる。言葉の力って凄いなって思います。




BLに抵抗がない方は是非読んでみてくださいね