ホテルに戻って、わたしたちはシャワーを浴びた。
約束の時間までは、まだ少しある。

「悪い人じゃなさそうな感じだから、大丈夫よ」
あんなに簡単に誘いに乗ってしまって、と笑うわたしにユミちゃんが言った。

「せっかく遊びに来てるんだから、とことん遊びましょう」

二人とも、久しぶりのデートにちょっとワクワクした気分だった。

ボディ・ローションを体にたっぷりとすり込んで、肩が紐のシンプルなサンドレスに滑り込んだ。

いつもしているピアス以外にアクセサリーもつけなかった。
この島に来てから、なんだかめかし込む気分にならない。

一方、ユミちゃんは、結構、力が入っていた。
ブランド物のサンドレスは、わたしのそれと比べるとまばゆいばかり。

彼女が念入りにお化粧する様子を、わたしは、冷たい白ワインをすすりながら眺めた。

しばらくすると、ドアのチャイムが鳴った。

ドアを開けると、背の高いよく日に焼けた顔の白人男性が二人並んで笑顔で立っていた。

「こちらはチャーリー。でかける用意は出来てる?」

パーティーがあるバーは、クルマでほどない所にあった。