4月22日土曜日

水島にある愛あいサロン水島で

”薄田泣菫を詩う”という

講演と歌曲の演奏を合わせた

コンサートを行いました。

 

 

薄田泣菫は倉敷市連島の詩人です。

昨年の初夏に今回の演奏のお話をいただいて

初めてその存在を知りました。

 

出版元にも無いと言われた絶版の楽譜を

私にとっては奇跡的に手にすることが出来、

そこからいろいろなことが始まりました。

 

泣菫顕彰会の会長さんと

今回の講演をされた三宅さん

(三宅”先生”と言うと訂正されてしまいますウインク)に

お目にかかったのが昨年の12月。

 

それから何度も打ち合わせをしたり、

お話を伺ったり・・・。

 

 

三宅さんは本当にいろいろなことをご存知で

その上に、深く探求される方。

お目にかかる度、

とても興味深いお話をお聞かせいただきました。

 

 

泣菫の住まいのある連島では

地元の小中学生が泣菫の詩を詠むそうです。

この日のオープニングとして

連島の中学二年生の女子が二人、

『やまとにしあらましかば』という

とても長い詩をを諳んじてくれました。

(写真は終演後、顕彰会の会長さんに

お二人が労われている様子です。)

 

前半の三宅さんのお話は

『薄田泣菫 その時、その人』と題して。

 

引き続いて、泣菫の歌曲を五曲演奏。

・寂寥(弘田龍太郎)

・こさめ(弘田龍太郎)

・なつめ(塚本靖彦)

・寂寥(梁田貞)

・離別(山田耕筰)

 

寂寥は梁田貞の作曲の方は

尺八のオブリガート付きです。

 

 

占部三龍先生にご一緒いただきました。

 

 

休憩をはさんで、後半。

三宅さんのお話は『同時代の詩と曲』。

後半で演奏する曲に関係したお話を。

 

後半の曲は泣菫との縁や、泣菫への影響、

前半で演奏した曲の作曲家の曲などを。

・Bright star(詩:キーツ 曲:C.H.H.パリー)

・月光(詩:島崎藤村 曲:木下牧子)

・椰子の実(詩:島崎藤村 曲:大中寅二)

・中国地方の子守歌(岡山県民謡 編詩・編曲:山田耕筰)

・荒城の月(詩:土井晩翠 曲:滝廉太郎)

 

 

 

アンコールにC.ロセッティの詩を訳した

『ほんとにきれい』を

 

 

最後はお客様と一緒に

『荒城の月』の大合唱。

出来たら泣菫の曲でと思いましたが、

今回は、誰もが知っている土井晩翠の詩を。

本当にみごとな大合唱でした。

 

 

お客様のあたたかな拍手に

満面の笑みの私達ニコニコ

 

 

やさしい占部先生はスッと

ご自分の花束を中学生に花束

 

 

薄田泣菫顕彰会のみなさま、

泣菫さんのお孫さん、

倉敷市連島の方々、

会場となった水島の商店街の方々、

ご来場くださったお客様、

NPO岡山環境カウンセラー協会の方々、

本当にたくさんの方々のご支援をいただき、

無事、演奏させていただくことが出来ました。

心から感謝申し上げます。

 

そして、薄田泣菫と詩人とのご縁をいただき、

さらに深めていきたいと思っています。