昔は(サラリーマン時代)、
店先や、有線や車のラジオから流れる曲を聴いても、
さほど気にはならず、気にも止めず、
流れるメロディに合わせて「ムゥ~ムゥ~」言いながら、他ごとをやっていた。
ところが今は、「染まる」とは怖いもので、「これは!!」という歌にめぐり逢うと、
真っ先にその歌手の実力(歌唱力)を推し量り、何か学べないかと耳を欹てる。
その次に、歌詞を一語一句なぞる様に聴く。
次に、指を折りながら譜割りを調べ、聴こえて来る歌詞に、別の言葉で表現できないか、
又、自分ならこうするのだがと、要らぬお節介紛いの時間に浸る。
気になると、どうも仕方がない。
車を道路脇に止め、目をつぶって聞き入る。
こんな性分は、思い切って作詞旅行でも行って、思う存分好きな歌を書いたらいいと
見つけたのが「島崎藤村」ゆかりの中棚荘。
だが、未だに行けてない。