凄く久しぶりのブログですね。
毎度ブログってやつは長くなるので半身浴してる時か長い電車の時間か眠る前にしか書けません。
ちなみに今は半身浴です笑
昨日、仲良しのお友達とオンライン飲み会とやらをして4時間くらいワイワイとお話しました。
同じスピーカー持ってる!ってだけでゲラゲラ笑えるくらいとっても楽しかった。
大変だった事は最初にバーっと話して、あとは楽しみでワクワクするような未来の話ばかりを語り合った。
こんな風にオンラインで繋がっていると、病気で入院していた頃の母を想い出す。
命日が近付く春の足音と共に、この時期はいつも母を想う。
母は当時、Amebaのピグというキャラクターを動かして遊ぶゲームにハマっていた。
仮想空間の中で自分だけの家を作ったり、畑を耕したり、釣りやギャンブルなど、今で言う「あつまれどうぶつの森」のような物で、母もあっという間にハマって毎日せっせとゲームをしていた。
退屈な病院のベッドの上で、兄ちゃんが買ってあげたノートパソコンの中で楽しそうにしている自分そっくりのキャラクターを動かして、オンラインで繋がった遠く離れた私と一緒によく色んなところへ出かけた。
ピグの中には色んな空間があって、電話を繋いで話しながらキャラクターを操作すると、まるで画面の中と現実が一緒になったような感覚になる。
おかげで少し歩けば息があがる程弱っていた母と日本だけじゃなく海外や宇宙旅行にまで、本当に色んなところを旅行した。
BARでお酒を振る舞って、ペアルックで公園デートして、フィギュアスケート選手になったつもりで「私のが上手い!」「いや!お母さんの方が!」と白熱した親子対決もなかなか楽しかった。
春になったら桜餅を食べて、同じ部屋で何時間もキャラクターを踊らせたり写真を撮ったり、段々と家族みんなのキャラクターも増えて全員離れていながら家族写真を撮ったりも出来た。
抗がん剤で髪が抜けてからも、髪をショートにしたキャラクターを楽しそうに動かして、気付いたらオンラインで友達まで作って、私が仕事から帰ってくるまで全国の色んなお友達とゲームの世界を飛び回っていた。
ある日、オンラインで仲良くなったお友達を集めてコンサートしたいから何時に広場まで来てねと言われ、言ってみるとたくさんのお友達がステージを囲んでいる。
もちろん本当に歌えないし、音声は繋いでないんだけど…
私はステージに立って歌うアクションを何度も繰り返し、お友達は何度も拍手したり、耳を傾けてくれていた。
お母さんは特等席。
現実と一緒。
終わった後、お母さんのキャラクターが
「むすめ、さくらです。おうえん、おねがいします」
と全部ひらがなで話した。
兄ちゃんにローマ字入力からカナ入力に変えてもらったキーボードを、ゆっくり、人差し指で一生懸命に押す姿が目に浮かぶ。
音のない世界で、私の歌声もお母さんに聴こえていたのかもしれない。
あれから10年以上が経って、私は最近switchを購入して「あつまれどうぶつの森」のオンラインで色んな人とやり取りしている。
年齢も住んでいるところも環境もみんなバラバラで、私もオンラインスクールの講師だと言って(嘘ではない笑)普通に楽しく遊んでいる。
仲良くなって年齢を聞いたら50代くらいの女性だったり、意外と年上の主婦の方も多くて、ひらがなばかりの文字で楽しそうに遊んでくれるので私も返事はなるべくゆっくり打ち返すようにして、お互いのペースで会話をしている。
画面の向こうに、あの日の母が見える。
別人だと分かっていても、楽しそうにしている相手を見ると嬉しくなる。
母は私が仕事から帰ってきてログインするのを心待ちにしていた。
遊んでいたオンラインの友達を「娘がもう帰ってくるから!もう駅に着いたみたいだから!」と引き止めて一緒に遊ぼうと必死だった。
子供みたいに無邪気な母を、当時は仕事から帰ってきてご飯もお風呂もしたいのにとめんどくさく感じた事もあったが、今ならそれがどんなに可愛くて愛おしい行動だったのか分かる。
お母さん可愛かったなぁ。
きっと生きてたらあつ森にもどっぷりハマってるだろうね。
あの時もピグにすごい課金してたし笑
距離は離れていたけど、とても近くにいたんだなぁ…
と、そんな事を昨日のオンライン飲み会や、配信やゲームをしながらぼんやりと想い出しました。
お母さん、あつ森の世界ももうすぐ桜が咲くよ。
また遊びたいね。