電話が鳴る
深夜1時11分
受話器の向こう
「ごめんね」と「ありがとう」を繰り返す声
何年経っても、この日は気持ちが溢れて
色んな記憶が交差する
ものすごく心細いのに誰ともいたくない
そんな、独りきりで眠れない夜
「もう一度電話がかかってきたら今度は救えるかもしれない」
という叶わない願いで携帯を握り締めるけど、当たり前に''その時間''が静かに通り過ぎた事に胸をなで下ろす私もいる
かかってきて欲しいけど、かかってくる事も怖くて仕方がないのです
音楽を続けてねと、歌い続けてね、と何度も何度も繰り返し言い聞かせてくれたお母さん
あれから8年
色んな事が変わったけど、ただ1つだけ
歌手である事だけは変わらず今日まで続けさせて貰ってきました
ステージの1番前で嬉しそうにムービーを撮っていたあなたの姿を今も探してしまうけど、あなたの代わりに見えるファンの笑顔がこうして私を生かしてくれてるよ
昨日、お花と青空を持ってお母さんに会いに行ってきた。
電話はもう鳴らないけど
こちらから鳴らせもしないけど
でもずっと歌い続けとるよ
きっと聴こえてるよね。
お母さん、大好きよ。
またね。
おやすみなさい。
2019.4.12 AM1:11

