こんばんは!

アイアイです 笑

こちらは日付変わって

8月3日の0時です☆

NYに来て、早くも11日が経ちました!

ここ数日

今回のNYをコーディネートして下さっている

阿部さんのご自宅へお邪魔しているのですが…

阿部さんは、毎日一緒にご飯を食べながら

たくさんの事を話してくれます。

阿部さんは高校3年生の時

家庭の事情もあって、学費が払えず

ついに教頭先生から「退学」と告げられます。

困った阿部さんは急いで校長先生の自宅へ行き

「実は学費が払えません…」

と話を切り出し、1つの提案をします。

それは

「学校でアルバイトをさせて下さい」

との事でした。

当時は、洗濯機や乾燥機の無かった時代で

洗濯はとても面倒な事だったので

「洗濯係として学校で雇って欲しい!」とお願いしたそうです。

その仕事で学校側から頂くお給料を

そのまま学費として学校に支払う、と提案したところ

校長先生は笑いながら

「そんな事を言ってきた生徒は初めてだ!」

とすんなりOKしてくれたんですって 笑

で、それから毎朝4時に学校へ行って

野球部のユニフォームや、先生方の白衣を集め

竹で出来た平たい棒でせっせと汚れを擦って浮かせ

当時は水はとても貴重なものだったから

水で流す前に炭酸で洗ったり、と

とても手間のかかる作業をした後で授業を受け

放課後に洗濯物を取り込んだり、アイロンをかけたりしつつ

毎晩、深夜0時を越えて帰宅していたそうです。

「でもそうやって頑張ったおかげで卒業出来たんだよ」

「だから僕は今でも睡眠時間は4時間程度で大丈夫なんだ」

「それにそのおかげで、洗濯とアイロンは僕の特技だよ」

と楽しそうに話してくれました。

他にもご自身の経験を

良い事も悪い事も

ニコニコと笑いながら話してくれる阿部さん。

最後はいつも

「僕は生まれ変わっても、もう1度同じ事をする」

「そしてもう1度同じ困難にぶつかって、同じ苦労をする」

「今、僕はここNYでたくさんの友達に囲まれてる」

「アイアイみたいな若くて情熱を持った子と、こうしてご飯を食べながら夢を語り合える」

「こんなに素晴らしい事はないよ」

「僕は本当に幸せだ!」

と満足そうに締めくくって、また笑っています。

それを聞く度に

私も、こんな風に言える人生を歩いていきたいな…

と、心から感じます☆

阿部さんは私に

「地球という星は、本当に不思議な事だらけです」

「だからこの不思議な世界では、何が起こっても決しておかしくありません」

「だけどその不思議な事は、待っているだけじゃ起きません」

「自分で行動しないと奇跡は起きてくれないんです」

と言い、それに頷く私に

「私がアイアイを気に入った理由の1つは、そこでもあります」

「アイアイは英語も分からない、日本での活動もあるし、お金もかかる」

「それでもチャンスを前に少しも躊躇せずにYES!と答えた」

「その行動力があなたをここに連れてきたんですよ」

「それにアイアイはその場の空気を読んで、スッと入っていける感の良さがある」

「そういう人は英語もすぐに覚えられるし、きっとその行動力が人生に不思議を起こしますよ」

と、言ってくれた。

「現にこうして、日本で育ったあなたがNYにいて、来週には世界のスターが立ったステージで歌を唄う」

「人生は本当に何が起こるか分からないから面白いですね」

「アポロシアターのステージが、アイアイの人生の始まりです」

「そこでの結果なんてどうだって良いんです」

「私もあと5年は生きて、もう1つ何か不思議を作ってから人生を終えたいですね」

「それまでにアイアイがどう成長するか、それがとても楽しみです」

と、言う阿部さんは

まるで自分の事の様に目をキラキラさせて

子供みたいに嬉しそうにしてくれます。

それと、阿部さんはとっても朝が早くて

6時にはハニー入りの紅茶を持って

朝寝坊のアイアイを叩き起こしに来ます 笑

で、毎度食卓に出すご飯を

亡くなった奥様の写真の前に置いて

「アイアイが作ってくれましたよー」

と話かけて、しばらく経ってからそれを食べています。

いつもメインディッシュを奥様にお供えして

すっかり冷めてから食べてるから

「良いんですか?冷めちゃいますよ?」

と、聞いてみたら

「まだ妻が食べてますから。気持ちの問題ですけど、一緒に食べてると思いたいんです」

とおっしゃっていました。

お料理を1度もした事がない阿部さんに

亡くなる前に奥様が唯一教えてくれた料理が「肉じゃが」だそうで

今夜は、それを作ってくれました☆



奥様が阿部さんへ注いでいた愛情の味がして

とーーーっても美味しかったです!

カツヤ(KATSUYA)と言うお名前なので

みんなからキャッツの愛称で呼ばれていて

たくさんの人に好かれていて

たくさんの人が好きで…

そんな阿部さんに

本当にたくさんの事を教わっています。

「成功する人間は、必ず何か辛い経験をしている」

「アポロのステージをブーイングで追い出されたら、将来BIGになれるかもしれませんね!」

と笑う阿部さんは、今年80歳。

辛い事も、苦しい事も

楽しい事も、嬉しい事も

ぜーんぶ振り返って

「本当に素晴らしい人生だった」

と、笑って言える

そんな阿部さんを、心から尊敬します。

私もそんな生き方がしたい!

ここ数日

思う事も色々あって

本番が近付くにつれて

集中してピリピリしちゃってて

そんな心に余裕が無い時に限って

あれこれいらない情報が入ってきたり

心を乱される様な事があったりして

メンタル激弱な私は

「本番終わるまで、携帯の電源切ろうかな…」

なんて思ってみたりしたんですけど

それはそれで正直不便なので、やめました 笑

人生の勉強をする為に費やしている「今」を

少しも無駄にしない様

しっかりアンテナ張り巡らせて

目一杯、生きてみたいと思います。

自分からノックしないと、ドアは決して開かない国

そんなここ、NYのドアを

あらん限りの想いで叩いてきます!

アポロシアター本番まで、あと3日!

おばあちゃんになった私が、私自身を誇れる様に!

やったるどーーーー!!!

きゃふーーーーんっ