だれも知らない秘密の場所

二人待ち合わせては言葉もなく

 

街ゆく人々の群れの中

僕と君だけが 距離を置いて歩いてる

 

淡くどこまでも青い空に

真っ赤に色づく紅いの葉

もう戻る事はできない

 

君は僕を抱きしめては頭を撫でてくれる

君の白い肌が愛おしくて ただ悲しくて

 

帰る場所がないから

君の身体にしがみついて

 

何度も抱き寄せては

何処にも行くなとつぶやいても

 

君の身体の中にあった優しいぬくもりが

ただ僕を受け止めるだけ

 

いつのまにか眠ってしまった僕を置いて

そっと部屋を後にする

 

君の居ない部屋に残った

 

置手紙と君の香りが

 

僕をよりいっそう孤独にさせる

 

 

 

 


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