昨日に引き続いて、「怒り」を見ていきましょう。
怒りという感情は、突然引き起こされるものではありません。
その感情の根底には、別の感情が潜んでいます。
それは、寂しい・悲しい・苦しい・悔しい・不安・心配・落胆といった感情です。
例えば、昨日の食事の例でいくと、私にはこんな感情があったわけです。
「食べ物を大切にしないのは、悲しいな」
「感謝の気持ちがまったく見られないのは、がっかりしたな」
ところが、怒りはそんな感情をすっ飛ばして、心の赴くままに乱暴な言葉をぶつけてしまう行為です。
「日本が豊かかどうかなんて関係ないだろ!残さずに食べろよ!」
実際には使いませんでしたが、怒りをストレートにぶつけていたら、こうなっていました。
何回も同じ過ちを繰り返す人に対して、自然とこんな言葉を使わないでしょうか。
「バカヤロー!何度言ったらわかるんだ!」
「もういい加減にして!」
蓄積されたものが、爆発する瞬間です。
ある意味でやむを得ない行動ですが、言われた相手はどう感じるでしょうか。
素直に謝って、悪かったと反省できるならば問題ありません。
でも大抵は、怒りには怒りで返ってくるものです。
そうではなく、言葉で「ごめん」と返ってきても、心の奥底では面白くない、腹が立つという感情が渦巻いているはずです。
有効なのは、その前にある感情を伝えることです。
もう一度、食事の例に戻りましょう。
怒りをぶつけるのではなく、潜んでいる感情の方を言葉にするのです。
「食材を粗末に扱うのは、悲しいんだ。残さず、一緒に食べよう」
「食べられることに、感謝したいんだ。その言い方は、少しショックだったよ」
まだ、こちらのほうが、相手の受け入れてくれる余地が広がります。
「・・・なんて、がっかりしたよ」
「・・・が寂しいんだよ」
「・・・だと、心配になっちゃうんだ」
素直な感情をぶつけたほうが、相手の心にすっと届きます。
そこには、怒りのようなトゲトゲしさがないからです。
怒りたい気持ちをぐっとこらえて、その根底にある気持ちを伝える練習をしましょう。
人間関係が劇的に改善されることを、お約束します。
