酒井啓子著「中東の考え方」講談社現代新書を読みました

今朝は５時起き復活（正確には５時８分（笑））
それでも室温は２９．７Ｃで２０分後には３０Ｃに到達した。

今朝は朝、一時間ほど読書して、酒井女史の「中東の考え方」を読了。
この本は、中東の基本が良く分かったね。
まあ、僕は、単に中東３カ国合計６年８ヶ月居たというだけで、専門家でも研究者でもなんでもないけど、さすがに現場にいれば中東には興味があるので、思いついたように、たまに、中東関係の本を読んだこともある。酒井さんの本も、おそらく前に数冊読んでると思う。

この本は、分かりにくい「イラン」の基礎が丁寧にかつ簡潔に説明されているので、余計に、中東全体の流れが自然に理解されるようになっていると思ったね。
大学の教養課程では是非、この本を使って講義したらいいと思うけどね。

ただ、酒井さんが「あとがき」で書いているように、研究者の仁義も凄い世界らしいからねぇ。

同じ分野の他研究者の著作を元に科目を開講する教師（教授、准教授、講師）なんかはいないだろう。

７６０円と手ごろな値段だし、若い人には是非自腹でも読んでもらいたい（近所の図書館、大学の図書館にもあるだろうけどね）。

日本のメディアが「イスラム原理主義」という言葉を良く使うことには、僕も反対だった。
基本の基本を知っていれば、こういう軽率な言葉は使わないはずだと思う。が、まあ、アメリカの意を汲んでいることもあるのかねぇ。