鹿児島のブログ市長、今度は職員給料268人分をHP公開
読売新聞(02月24日03時35分)

 鹿児島県阿久根市の竹原信一市長(49)が、市のホームページ(HP)に2007年度当時の市長、教育長ら幹部を含む職員計268人の年収、給料、14項目の手当の明細を1円単位で公開していることが23日、わかった。
1円単位、職員からは「そこまでやるか」
 多くの自治体が職員給与の水準をHPで公表しているが、平均額などの公表が一般的だ。名前などは伏せられているが、懐具合を公表された職員からは「そこまでやるか」との声も出ている。
 市HPの市政情報の欄に消防を除く全職員の給与を表組みで掲載。年間の給料に加え、扶養、地域、住居、児童、期末、勤勉など14項目の手当が記載され、正確な年収が明らかになっている。いずれも1円単位で給与総額が多い順に番号を振って公開。名前はないが、医師、市長、副市長、教育長は役職を記載している。
 このうち職員で最も高いのは医師、市長に次いで3番目で、給料543万8400円、扶養手当37万2000円、住居手当32万4000円、時間外手当55万6284円などとなっており、年収は総額909万1695円。
 公開について、竹原市長は自身のブログ(日記形式のHP)で「19年度職員給与、手当明細も公開しました」と紹介し、市HPの該当サイトにつながるようリンクを張っている。そのうえで、「年収700万円以上の職員が54パーセント、大企業の部長以上の給料を受け取る人間が過半数にもなる組織が阿久根市民の上に君臨している」「職責や能力と給料の関係もデタラメとしか言いようがない」などと職員批判を展開している。

竹原市長「税金の使い道の話だから公開して当然」
 竹原市長は読売新聞の取材に「市民から職員給与や退職金のことを知りたいと要望があったため掲載した。税金の使い道の話だから公開して当然。市は年間20億円の税収しかないのに多額の人件費を使っていることに市民がどう感じるかということだ」と話した。
 これに対し、ある職員は「自分の年収も載せられている。正直気分が悪い。出直し市議選に向けた選挙戦略としか思えず、『そこまでやるか』と開いた口がふさがらない」と憤りをあらわにした。別の職員は「阿久根市が他の自治体に比べて高いわけではないのに……」と話していた。

 阿久根市では、昨年9月に就任した竹原市長が、市長選でブログを使った選挙運動を展開したり、副市長、教育長人事で議会が同意しなかった人物を独断で市幹部として採用したりして物議を醸している。議会は今月6日、市長不信任を可決したが、竹原市長は地方自治法に基づき議会を解散。3月22日の出直し市議選で竹原市長に賛同する新人候補数人が立候補の準備を進め、市を二分する選挙戦となる様相を呈している。

載せられた職員は、選挙対策だ、と怒るだろうな。
たぶんに、そういう面はあると思う。

管理職だけでよかった気がするけどね。

これは、本来、中央官庁がやるべき話。
9級以上の課長職は、等級号俸は公開情報であるべきだろう。
(給与表は、人事院HPにリンクすればいい)。
手取り額は、そりゃ住宅ローンとか、いろいろ私的な事情もあるだろうから、公開する必要はないと思うけど。

それと、交際費も公開すべきだろうね。
例えば、中央官庁の局長以上の過去1年間の公費による食事を伴う会合は公開すべき。
ただし、月日・相手は公開しなくていい。
順不同にならべて、場所と金額を公表。

一時は天皇と呼ばれながら、結局、国辱・国賊に堕ちた防衛事務次官も、若い頃は青雲の志を持っていたんだと思うよ、よもや、俺は、出世して接待三昧、収賄三昧、天下り三昧に生きてやるとは思ってなかっただろう。

でも、人間は弱いもので、狎れてくると自分の給与が税金からし払われていることを忘れてしまう。

だからこそ、等級号俸と交際費の使い道くらいは、国民に常時開示するのが当たり前と受け入れる人材が、エリート公務員じゃないとね。