大分・教員汚職初公判、4被告が起訴事実認める
(2008年9月4日11時21分 読売新聞)

 大分県の教員汚職事件で、収賄罪に問われている元県教委義務教育課参事・江藤勝由被告(52)と贈賄罪に問われている元小学校長ら計4人の初公判が4日、大分地裁(宮本孝文裁判長)で開かれた。
 4人はいずれも「間違いございません」と起訴事実を認めた。
 計7人が起訴され、県教育界を揺るがした一連の汚職事件の公判が始まり、検察側は県教委による組織ぐるみの不正や腐敗の全容を明らかにする方針。
 贈賄側は、元同課参事・矢野哲郎(52)、妻の元同県佐伯市立小教頭・かおる(51)、元同市立小校長・浅利幾美(52)の3被告。
 罪状認否の後、江藤被告の弁護人は「今回の事件は、(背景に)長年の腐敗を許してきた県教委の構造的腐敗がある」と述べ、刑を軽くするよう求めた。起訴事実については争わず、審理は数回で終わる見通し。
 検察側は冒頭陳述で、「大分県ではかねてより、(採用試験を巡って県教委の)課長や職員に指示があり、特定の受験生を合格させるために加点が行われていた」と腐敗の歴史を指摘した。
 起訴状によると、矢野被告夫妻は2006年10月、長女(23)を07年度試験で合格させた謝礼として、江藤被告に商品券100万円分を、当時県教委ナンバー2だった前教育審議監・二宮政人被告(61)(収賄罪で起訴、10日に初公判)にも商品券100万円分を贈った、としている。
 また、浅利被告は07年8月と10月、長男(26)と長女(23)を08年度の小学校教員試験に合格させるよう江藤被告に頼み、見返りに現金300万円と商品券100万円分を贈った。

どうせ執行猶予が付いた有罪判決じゃないのかな。

福島県知事も執行猶予5年がついた大甘判決だったしね。

対照的なのは、ホリエモンには執行猶予が付かない厳しい「みせしめ」判決が出ている。

僕は、ホリエモン事件当初は、ホリエモンは利益追求の度が過ぎただけじゃないか、とある意味擁護的な立場だったが、今は、擁護するつもりはない。

ただ、ホリエモンは一私人の民間企業人に過ぎない。儲けに目がくらむのは、全ての企業人が持っている危うさじゃないだろうか。

それに対して、県知事というのは、巨大な権力を持った公人。その潔癖性は、一私人に求められているハードルよりもはるかに高いはず。
法的責任だって、当然、そうあるべきだと、僕は思うけどね。

にも関わらず、公人たる県知事には執行猶予が付いて、私人のホリエモンには付かないというのは、どう考えてもおかしいよ。

そして、今回の大分県教育委員会汚職。教育公務員として、税金でロクを食みながら、自分の立場を利用して、人の道に外れたことを平然とやってのけた人間のくず連中。こんな連中にも執行猶予が付いた判決が出るのだろうか?
懲戒免職だから、多額の退職金は払われないから、その意味では税金の節約になったわけだが(笑)、こいつらが失ったものは、これだけ。罪の重さに比べたら、失ったものはたいしたものじゃない。せめて、1年でも2年でも、きっちり臭い飯を食わせてもらいたいね。

裁判員制度も、殺人とかはプロに任せていいと思う。ただ、こういう汚職関係の事件には、裁判員制度は必要かもね。