「日本人に学べ」「感謝忘れない」 援助隊活躍で対日感情好転
2008年5月18日(日)08:15 産経

 【北京=福島香織】四川大地震の被災地に日本の国際緊急援助隊が派遣されたことで、中国での対日世論が改善している。重慶の日本総領事館には市民のお礼の電話が寄せられ、ネット上では愛国主義青年の書き込みの中に「感謝」の文字が躍る。中国各紙も好意的に報道しており、日本の経験に学ぶよう呼びかける論評も少なくない。
 重慶市の日本総領事館によると16日に湖南省の30代の男性から電話があった。涙声で、「祖父から日本軍の蛮行を聞かされ日本が大嫌いだったが、今回の件で日本に対する嫌悪感が感謝と尊敬の念に変わった」と感謝したという。
 インターネットの掲示板などにも親日的な書き込みが相次いでいる。日本の援助隊は17日朝、母子2人の遺体を搬出したが、その際、整列し黙祷(もくとう)している様子が新華社の電子版などで流された。これに対し、普段は反日的な書き込みであふれる憤青(フンチン)(愛国主義青年)の言論サイト「強国論壇」には、「日本人民は非常に礼儀正しい。日本の救助隊はプロフェッショナルで、規律正しい」「中国人は日本人の質(人格)を学ぶべきだ」といった賛辞が寄せられた。
 同じく憤青御用達の「中華ネット」でも、日本の援助隊が夜を徹して母子を助け出そうとしたことについて「ありがとう! 中国人民は彼らを絶対忘れない」「以前の嫌悪をすて、ともに“家庭”を作ろう」といった感謝の書き込みが集まった。「日本の姑息な手段だ」といった反日に徹する書き込みもあるが少数派だ。
 また国営新華社通信は17日、「日本人が蓄積した豊富な地震との闘争の経験を学ぼう」と呼びかける論評を出した。小学校では定期的に避難訓練が行われ、主婦は地震発生時に火の元を締め窓を開け、防災ザックを常備しているなど、日本人の防災意識の高さを紹介している。
 中国では長年の歴史問題に続き、中国製冷凍ギョーザ中毒事件、チベット騒乱をめぐる日本側との立場の対立で、反日感情が根強い。そのような中、中国人は今回、一斉に姿勢や意識の転換を見せた。
 胡錦濤国家主席の訪日報道を通じて、国民に日本重視路線のメッセージを訴え続けていたことに加え、日本世論が中国に極めて同情的なことや、日系企業が外資企業の中でいち早く義援金を表明したことなどがネットなどを媒体として比較的正確に早く伝わったことが背景にあるとみられる。

中国も気を使っているね。
このことは素直に評価してあげましょう。
まあ、100%信じるのは危険な国だけどね。

毒ギョーザ事件を例にとれば、もっと日本はガンガン言うべきだと、今でも思っているんだけどね。
でも、それをやったら、中国が日本からの人的支援を受け入れていたかどうか、分からないしねぇ。
物的支援だけだと、中国一般民衆レベルに、日本に対する感謝の念なんか起こりえないし。

日本は、一国だけで一文明という認識がなされている特殊な国だから、その思考回路は、一神教で神との契約を前提(中国の場合は中華思想、中華以外は野蛮人という考え)という規律の下に生きている、大多数の他民族とは大いに異なる。

そして、国際社会と交わらなければ、日本の繁栄は維持できないという、難しい条件をクリアしなければならない。

そのためには、日本人が、きちんと、日本の歴史を事実に沿って学び直すことだと思うね。
韓国併合、日中戦争、大東亜戦争、東京裁判、靖国問題、全て、歴史の事実を正確に把握してから、議論をすれば、今のような、変な日本にはならなかったはず。
日本人の性質からして、この事実をきちんと押さえても、それほど、相手との対立を際立たせた議論をするとは思えないしね。

日本人は、naiveだから、困っちゃうんだけど。