泣いた!叫んだ!朝青龍 復活V 
2008年3月24日(月)06:00
(スポーツニッポン)
 歓喜、そして涙の復活Vだ。大相撲春場所千秋楽は23日、大阪府立体育会館で行われ、2場所連続での相星決戦は朝青龍が白鵬を小手投げで破り、初場所のリベンジに成功。昨年名古屋場所以来4場所ぶりの賜杯を手にするとともに、優勝回数では貴乃花(現親方)に並ぶ歴代4位タイの22回となった。昨年はモンゴルでのサッカー騒動などで2場所の出場停止処分を受けたが、その悔しさを晴らす復活優勝。恒例の関西弁パフォーマンスも口にするなど、大好きな大阪で健在ぶりをアピールした。
 1年ぶりの涙は格別だった。北の湖理事長から賜杯を渡された瞬間、朝青龍の胸に熱いものがこみあげた。謹慎処分など1年間の苦しさが脳裏をよぎる。白鵬にリベンジを果たした横綱は「(賜杯が)重かった。かなり重かった。(今までとは)違いますね。いろんな意味で…」。絞り出すように喜びを口にした。
 勝った方が優勝という大一番。時が刻まれるたびに白鵬をにらみつける朝青龍の眼光が鋭くなった。全神経を集中して飛び込むと、欲しかった左のまわしに手が届く。右差しを阻止された白鵬が勝負をかけて出る。その勢いを受け止めながら体を開いた。こん身の小手投げに白鵬は、こまのように土俵下に転落。耳をつんざくような歓声が朝青龍を包んだ。
 勝利した次の瞬間、朝青龍は左腕を大きく振り回しガッツポーズ。満面の笑みを浮かべた花道では左手、そして両手を突き上げ、ピースサインまでして観衆に応えた。さらに、表彰式では今年も魅せた。「わしは大阪が好きやで。ほんま好きやで。まいど、おおきに!」。春場所では恒例の関西弁でのマイクパフォーマンスも特別バージョンを用意していた。
 1年前の悔しさは忘れていなかった。八百長疑惑報道でピリピリムードだった昨年春場所。千秋楽の白鵬との優勝決定戦では、相手のまさかの変化に屈した。土俵上で見せた苦笑いは数時間後、付け人らの前で見せた「涙」に変わった。同じ春場所での“再戦”を制し「その悔しさを晴らさなきゃいけないと、場所前から思っていた」と振り返った。
 昨年8月には巡業休場を決めながら故郷モンゴルでサッカーに興じた“仮病疑惑”で、2場所の出場停止処分を受けた。謹慎処分の影響で解離性障害とも診断された。3場所連続で優勝を逃したのは横綱に昇進してから初の屈辱。特に復活Vを目指した初場所では逆に白鵬の引き立て役に回った。場所前には「今場所優勝できなかったら忘れられてしまう」と周囲に漏らすほど悲壮感を抱いていた。
 「もう精いっぱいで、横綱という地位を守ることに一生懸命頑張った。横綱というのは優勝しかないから」。逆境を克服した原動力は優勝への執念、それだけだった。
 復活をアピールするとともに優勝回数も貴乃花(現親方)の「22」に並んだ。名実ともに大横綱の仲間入りを果たしたが「本当にうれしい限りです。まだまだ上に行きたいので、応援してください」と前を向いた。大好きな大阪で区切りの優勝を手にした男は、再び「最強横綱」への階段を上り始めた。

朝青龍も、憎まれ役だけど、最後の最後のところは憎めないところがあるからね。
このバランスが、今までの横綱のイメージとは違うヒール役を勤めながら、人気がある証拠だろうね。
強さとしては、まだまだ、白鵬よりは上だろう。

しかし、大関連中の情けなさは相変わらずで、クンロクどころかハチナナだしね。
昔は、クンロク大関といえば蔑称というか、いつ引退するかというのが焦点だったが、今や当たり前、というより、大関が二桁白星だとニュースだからなぁ。

とにかく、朝青龍優勝!
牧子オバサン、ヤクミツル、おめでとう!!!