軍強制の断定記述に疑問=「集団自決、背景は多様」-再訂正の動き・教科書検定審 [時事通信社]

 沖縄戦の集団自決をめぐる高校日本史の教科書検定問題で、日本軍の強制があったとする記述を復活させる教科書会社からの訂正申請について審査している教科用図書検定調査審議会で、強制があったと断定した記述に対し疑問を呈する意見が多く出されていることが6日、関係者の話で分かった。

 関係者によると、沖縄県民が精神的な極限状態で集団自決に追い込まれた要因には、日本軍の存在を含めた多様な背景があり、「強制や命令といった一面的な記述は妥当ではない」という意見が審議会で大勢を占めているという。

 こうした見解は、文部科学省を通じて教科書会社側にも伝えられ、一部の社には訂正申請の取り下げや、より多面的な要素を盛り込んだ表現での再申請を模索する動きがあるという。

この動きは正しいね。
沖縄の人達の心情は良く分かるけど、日本を支える子供たちへの日本の歴史を教える教科書の記述が感情論でなされちゃいかんだろう。
軍の強制があったかなかったか、気持ちの持ち方で、そう思うかどうか人によって違うだろうしね。戦争、しかも、敗戦が決まって自分たちの命がどうなるかの極限状態の中だっただろうしね、冷静な判断を求める方が無理じゃないのだろうか。
まして、後になって、結論ありきで誘導的質問をされてしまったとしたら。
いろんな考えがある、という記述でいいんじゃないだろうか。そして、本当に関心がある生徒(学生)が、自分で文献に接したり、インタビューをしたりして、自分なりの結論を出す、こういう方向で行くべきだね。
この前の沖縄の集会で、高校生が”私たちは真実を知りたいのです”という主旨の発言をしていたけど、この高校生が、今の教科書は嘘を書いていると判断出来たとはとても思えないんだよね。”真実を知りたい”それは当然だけど、今の教科書が嘘を書いているという前提での発言は、明らかに、誰かに言わされた、としか思えないんだよね。
戦争なんかないほうがいいというのは誰もが思っていることだろうけど、その方向へどう導けるかだよね。結局、イデオロギーのぶつかり合いになるから、困ったもんだ。