春秋(8/31)
 犯罪には「悪い」も「善い」もないが、犯行の手口やそこに至るまでの事情は千差万別で「同情の余地のある犯罪」はある。だから刑法には、法で定める1番軽い刑をさらに下回る処罰で済ませられる「酌量減軽」規定が設けられている。

▼名古屋市内で道を歩いていた女性が、突然連れ去られ殺害され遺体が捨てられた、なんとも痛ましい事件は、捕まった男3人の供述を伝える記事を読む限り、手口や事情も非道極まりない。酌量減軽があるなら、“酌量加重”規定が刑法にあってもよいのでは、そんな思いすらわいてくる。

▼3人の供述には怒りとともに、心配も覚えた部分がある。名も知らぬ同士を結びつけたのが、犯罪仲間を募る携帯電話のインターネットサイトだったことだ。警察と連携してネット上の違法・有害情報を監視する団体の最新統計によれば「違法行為を請負・仲介・誘引等する情報」は1カ月間で約700件を数えた。

▼回答者の8割が「ネット上の違法・有害情報に起因する事件は増える」と予測する――昨年の警察白書に載った世論調査結果が現実になりつつあると、名古屋の事件は教えている。ネット情報の取り締まりは、表現の自由を損なう恐れがあるうえ、イタチごっこになるのが目に見えている。妙案が浮かばぬまま、不安だけが高じる思いだ。


>“酌量加重”規定が刑法にあってもよいのでは、
日経新聞も、たまにはいい事書くね。
基本的に、自分の都合で(金が欲しい等自己の欲望が動機で)、何の罪も無い他人を殺害すれば、無条件に死刑にするべきだろうね。拷問と残虐な刑罰は憲法で禁じられているけど、拷問禁止は当然だが、刑罰については、犯した罪の残虐性と同等の刑ーつまりは死刑の態様を罪に応じて変える-を科するべきじゃないのかな。この名古屋の3人なんかは、昔で言えば、首だけ出して埋めて、のこぎり引きの刑でもまったくおかしくないよね。
とにかく、自己満足の人権屋弁護士連中を中心とした、おためごかしの死刑廃止論者みたいなのがいるから困ったものだ。