日中首脳会談

日中首脳会談に関する各紙の社説に目を通した。

各紙共、それぞれのこれまでの主張については、ある程度抑制的で、せっかくの機会を歓迎したいというムードが感じられたね。

個人的には、首相は靖国参拝すべし、と思っている。確かに、多少の問題が含まれていることは事実としてあるが、国が起こした戦争で亡くなった人が祭られている場所に、国のトップが参拝することは、極めて当然のことと思う。

靖国問題については、あくまで国内問題として、いずれ何らかの結論を導かないと、また、いつか突然再燃するかもしれないね。

とにかく、あの中国が、ＴＶニュース・新聞で伝えられている限りは（われわれ、庶民は、そのレベルの情報しか知りえないが）、とりあえず靖国問題を深追いせず、関係改善に重きをおいたことは、一応評価してもいいんじゃないかな（まあ、一筋縄じゃいかない国だけどね）。

日中韓に、大きなしこりが残ったままでは、迷走・独走・暴走するブッシュ米国に対して、アジアとして圧力をかけることが出来ないからね。

一部には、安倍総理就任から、国会答弁、今回の訪問に関して、ベタ降りという声もあるみたいだけど、とにかく会って話をする、そういう機会を常に持つというのは大事でしょう。

靖国問題は先送りされた、という見方もあるし、先送りという言葉にはネガティブな響きしかないのも事実だけど、まあ、とりあえず先送りして、別な問題を前に進めるのがいい事もあるしね。

原則論で言えば、バイもマルチも外交やっていれば、それぞれの国内事情も絡んで、いろんな問題が横たわっているはずだと思う。そういう意味じゃ、小泉さんの、ひとつの問題があるからと言って、首脳会談を行わないと言うのはおかしい、という考えは正しいと思うけどね。
問題があるからこそ、首脳外交で端緒を拓くというのが正しいあり方。
小泉さんは、間違ってなかったと思うけどね。