アメリカ

明日は、９．１１の５周忌。
あのテロ－あれはテロと言わざるをえないだろう－で、亡くなった人達、怪我・救助の後遺症で苦しむ人達には、あらためてお悔やみとお見舞いを申し上げなければいけないと思う。何の罪も無い人の人生・家庭が一瞬にして暗転してしまったんだもんね。
飲酒の暴走運転に追突されて、子供３人を失った家庭、自殺が罪滅ぼしとでも思っていたのか、未熟なこどもに、愛娘を殺されてしまった徳山の人、みな、同じ。

しかし、あのテロを思い出して、いつも最初に思うことは、あんな作戦が成功するのか、と言うこと。しかも、４機。それから、あんな作戦を易々と成功させた政府関係者が辞めていないのは、やっぱり、日本とは風土が違うのか。

次に、９．１１以降、アメリカは異常にヒステリックになった。それは、やっぱり、それまで攻撃されたことがなかった本土をやられたという、屈辱感、しかも、キリスト教系白人が潜在的に持つであろう差別意識を考えれば、アラブの有色の連中にしてやられたというプライドが傷ついたこと、これが原因じゃないか。

もう、アメリカも、中東のことは中東に任せればいいんじゃないの。そもそも、アメリカが掲げる中東和平は、実際には、アラビア半島におけるイスラエルの安全保障であって、アラブ人の立場を考えているとは思えないしね。あの地域におけるイスラエルの安全保障は、イスラエルだけにやらせる、そうすれば、アメリカも、少しは、嫌われ者じゃなくなるかもしれない。

イスラエル、ホントに酷い国。確かに、今年の戦端は、ヒズボラがイスラエル兵士２名を拉致したことによるものとされているが、あんな激しい攻撃は、過剰防衛どころじゃないよ。あの拉致は、かえって、ヒズボラ掃討作戦実行のきっかけとなったと、喜んだんじゃないかと邪推されてもおかしくない。アルカイダはテロ集団と看做されてもしょうがないけど、ヒズボラはテロ集団じゃないからね。
もっとも、根本は宗教だから、心からの和解なんて考えられないから、ここは、被爆国の人間としては残念だけど、核兵器の所有によるパワーバランスしか、死ななくてもいい若者（アラブ人もイスラエル人も）を殺さなくて済む方法はないんじゃないのかな。イランも物騒なこと言ってるけど、ホントにイスラエルに核を打ち込まないだろうよ。打ち込んだら、即、アメリカの核でイランは消滅するだろうしね。

中東問題は、勉強すると結構面白いんだが、もう、そういう機会もなくなりつつあるね。

日本は、格差社会だ、弱肉強食時代の幕開けだ、とか言われているけど、いやぁ、まだまだ、日本に生まれてきて良かったと思うよ。アメリカ人に生まれても、アメリカはしょっちゅう戦争やってるから、若い男子は、戦場へ狩り出されるからね。
日本は、今のところ、その心配はないし－ま、そんな歳でもないけどね。