(→前回より続き)
というわけで、ゴシック&ロリータ・ユニットとしてユニークなキャラクターとサウンドで活躍中のDie Milchさん(公式サイト)の楽曲をリミックスするコンテストに無謀にも挑戦する事を決意した、いっちょかみユニットSiNG! BaBY SiNG!ですが、はていかなるアレンジにしようかと考え、まず基本ビートはHIPHOP寄りに持っていこうと思い、かつあまり跳ね過ぎないリズムを設定。
歌詞の主人公である少女人形を拘束/束縛する男性の理想世界の寓意として、原曲より若干テンポを落とし、かつリズムセクション(精神&肉体的躍動の象徴)なしのバロック風伴奏をバックに「いつまでも貴男のもの」という歌声を2度繰り返す(1番コーラスの3〜4小節目。声は摩耗したアナログディスクの様に加工)というイントロ部分を設定。
ちょうどバレリーナの人形が踊るオルゴールのイメージです。
そこに冷水を浴びせるかのように、クリアな主人公の声が嘲るように響き、テンポアップして原曲どおりのテンポにリズムが加わり、主メロ部分へと繋がります。
印象的なヴァイオリン・ソロの導入部分を2小節サンプリングし、キーを(ヴァイオリンソロ部分は転調しているため)ヴォーカル・パートと同じにして、ギターアンプシミュレーターに通し、バックのストリングスから浮かせると同時に、フレーズと相まってなにやら不吉な響きに加工。
管弦楽パートはバッハの『管弦楽組曲第2番(BWV1067)』の編成を参考にしました。
リズムがブレイクした2番コーラスで、ヴォーカルの背後に聞こえる束縛者のおっさんの声は、筆者の歌声…ではなく、ヴォーカルのCocoさんご自身の声を加工して作りました。
…どうも前回のキャラフレBGMコンテストで怖い曲を製作していたため、まだ筆者にサイコホラー的感覚が残っていたようです。
ヴァイオリン・ソロを初めて聴いたとき、なにやらマヌーシュ(フランスのロマ)を連想したので、そこだけバックにアコーディオンを入れてみました。
またヴォーカル・パートには所々にハモリを加え(これも元のヴォーカルトラックを加工して作った)、盛り上げてみようと試みました。
かくして約2週間でリミックス完成、締め切りの前日に応募しようとしたら…
…楽曲アップロードには画像が必要との事。
「Uh-oh...この曲用の画像を用意してない!!」
…よって、いつものSiNG! BaBY SiNG!のプロフ画像(ピンクの背景で、ハーレクインコスのハートの上にコロンビーヌコスの鳥が乗ってるやつ)を流用した次第です。
すんませんミルヒーさん(←のだめみたいな呼び方やめれ)、我々の曲と誤解を招きかねない画像になったのはそういう訳なのです…
そうして時は過ぎ、去る5月14日…
https://big-up.style/campaigns/die_milch_remix_contests
我々SiNG! BaBY SiNG!のリミックスが見事最優秀賞を受賞、賞金¥30,000を獲得いたしました。
やりました。
人様の楽曲のリミックスという慣れない作業に一度は挫折しそうになりましたが、自分たちにとって新しいチャレンジにこうして客観的かつ目に見える評価をいただき、感激しております。
今後の励みとなります。
今回このようなチャンスを与えて下さったBIG UP!の皆様、Die Milchの皆様、本当にありがとうございました!!!
※SHiGe M本日の1曲:
Red Hot Chili Peppers "Midnight"。
大好きなレッチリの大好きなアルバム『By The Way』9曲目に収録。
ストリングスによるイントロや、途中に聞こえるバス・クラリネットなど、力の入った作りの割にはシングルカットもされず、大したトピックも無い、収録位置も相まって下手すると「アルバム・フィラー」呼ばわりされかねない立ち位置の楽曲だが…ええ曲。
個人的には前回および今回のブログエントリーのタイトルに引用した「混ぜてしまえよ/純血種なんかいなくなるまで」というフレーズがとても気に入っている。だって音楽にせよなんにせよ、いろいろミックスされてる方がオモロいやん。
今回のリミックスにおけるヴォーカルの処理に関して、John Frusciante復帰後のレッチリを意識して、随所に効果的なハーモニーを入れるように試みた。
ところでこの曲、サビの"Every one knows〜"のところのコード進行が、例えばJimi Hendrix "Hey Joe"(歌いだしの2小節)や、The Beatles "A Day In The Life"(マッカートニー・パートからレノン・パートへのつなぎ部分の"Aah.."のところ)、The Rolling Stones "Jumpin' Jack Flash"("But it's all right now〜"のところ)などと同じだったりして、実に1960年代後半風な進行である。
