※2017年の旅行
前回のHairy Feetからめちゃくちゃ駆け足で失礼します。
その後いったん北上してオークランドを通り過ぎ、NZ最古の木「タネ・マフタ」や北島の先端近くまで行って、そこからオークランド方面へ向けて再び下っていきました。
写真ではわからないけどとっても大きいです。
この写真の場所ではないですが、北島のCape Reingaには結構大きな砂丘があり、「Parking Sand Dunes」でGoogleマップに場所が登録されています。
そして、北島最終日前日。
クライストチャーチへのフライトを翌日に控えていました。
最初にオークランドでお世話になった男性の家のAirbnbをもう一度1泊予約していたので、もうあとはそこへ向かうだけ…
ここで、この旅初めての大きなトラブルと言っていいようなことが起こりました。
ガソリンを入れたあと、しばらくして
彼「えっ…アクセルが効かない…」
よく私をからかうので、またいつものジョークか?と思っていると、本当に車がプスプス言いだしました。
(ジョークじゃないの…?!)
一気に青ざめる私。
焦る彼。
とりあえず道が狭いながらも、路肩にできるだけ寄せて、次の行動を考えます。
彼「違う種類のガソリンを入れたかもしれない…。さっきのガソリンスタンドまで行って事情を話してくるから、ここで待ってられる?」
ぎょえーーーーーーーーーー
と思ったけど、とっさに他の手段も頭に浮かばず。
なんせ2人とも、まだこの時点ではガソリンスタンドからそう遠く走ってないと思っていました。
2人で全部荷物抱えてガソリンスタンドまで歩くのは結構大変だし、携帯も電話を掛けることができなかったので、1人車を見張っているのが良いだろう…と。
車の中は追突されたら危ないので、私は車の外に出て路肩下で立って待つことに。。
10分。
20分。
どれだけさっきのガソリンスタンドから走ったんだろう…、
誰か止まって拉致されたらどうしよう…
と急に一人になって不安になる私。
その時、青い車が通り過ぎ、止まりました。
(なんだろう…)
変な人だったら怖いので、なるべく目立たないように…と思って知らんぷりしていると、走り去っていきました。
そして、その後すぐ反対方向から同じ様な車が。
(ん?同じ車??)
私の前で止まった車には、いかついおじさん。
おじさん「こんなところに停めてたら危ないよ!」
ヤバイ!と思ったものの、普通に不思議に思って停まってくれた人だとわかり、ガソリンを間違って車が動かなくなったから、彼がそのガソリンスタンドまで歩いて助けを呼びに行ってると説明しました。
すると、おじさん「まじか!それならガソリンスタンドじゃ何もしてくれないよ!彼氏をピックアップして乗せてきてあげるから、ここで待ってるんだよ!」
と、とても優しかった…
そこからさらに待つこと5分ほど。
彼を乗せたおじさんの車がもどってきました。
ガソリンスタンドは思ったよりもかなり遠かったようで、ヒッチハイクしようと彼が頑張っていたところをおじさんが発見してくれたそう
聞けば、おじさんの奥さんもこの時の私達のレンタカーと同じ日産車で、最近全く同じミス(普通車にディーゼルを入れる)をしたそうで、一回同じことしてるから大丈夫!ラッキーだったな!と明るく言ってくれました
まず貴重品と私をおじさんの家に運び、そのあと彼がおじさんに同行して車でレンタカーを牽引してもらい、入れ替えるためのガソリンを買って、おじさんの家で入れ替え作業をしてくれることに。。。
おじさんの家は見晴らしの良い丘の上にあって、とても広い庭のある、大きなおうち。
これぞニュージーランドという、丘からの景色。
お子さんたちは皆成人して巣立ったそうですが、奥さんと犬3匹(ジャックラッセルテリアとピットブル2匹)、アヒル3羽、羊が2匹の大家族。
DIYがお好きらしく、キッチンも自分たちでリフォーム中、家もこだわりが見えてとても素敵。
彼がおじさんと車を直す間は、犬と戯れながら奥さんが私の相手をしてくれて、それまであんなに不安だったのにとても安心した気持ちになりました。
奥さんは自分でお店も出すくらいアート作品を作っていて、作品を見せてもらったり、仕事の話を聞いたり、オーストラリアやニュージーランドの旅行の話をしたり。
あっという間に時間はすぎ、ガソリン入れ替えも終わって無事にエンジンもかかりました
そしてここまでお世話になったのにさらに奥さんお手製のディナーまでいただいてしまった。。
その上、今日今からオークランドにいくと遅くなるから泊まっていったら?とまで言ってくれた
フライトもあるし、すでに予約もしちゃってるからご好意だけいただきましたが、もっとお話ししたかったくらい本当に素敵なご夫婦だったな…
初めて直面したトラブルでしたが、このご夫婦のおかげで最後には本当に貴重で大切な経験になりました。
お別れの時、せめて受け取ってほしいと出した少しばかりの気持ちのお金も、
「私達は良いからほかの困っている人がいたら助けてあげるのよ!」
と、とてもやさしく大切な言葉をもらって結局何もお返しできず
感謝感謝の一日の終わりになりました。
この後無事に予定の宿まで到着し、無事に翌日のフライトを迎えられました。
本当に神様のように見えたな…
ニュージーランド人、優しいです