《つづき》

この4人での組み合わせは初めてだった。

そこで彼らは最初に狩場ではなく、闘技場に行くことを
選んだのだ。

闘技場は狩人が自分の技と力を試す場所。

各地の狩場で殺されず、捕獲された獲物たちはここに
連れて来られ、
この闘技場で狩人の力量を図るべく、
獲物として提供されている。


4人が選んだ獲物は2頭のジョーだった。

 

ジョーは大型の肉食獣で、その大きな体と、
凶暴な性格で、狩りの難易度が高く、
上級の狩人の
人気を呼んでいる。

その為、闘技場送りになる個体数も多く、
ストック出来なくなった闘技場
側は、その人気を利用する
目的もあって、月に一度くらいの頻度で、2頭を
同時に
出して狩人と戦わせることを行っているのである。

現にこれが開催されている間は、街はお祭り騒ぎで、
普段は閑散としている街も

たいそう賑わうこととなるのだ。

 

4人はそれぞれの武器と防具を慎重に選び、
闘技場に向かった。

男も最近お気に入りのドーベル装備に、いつもの太刀で
臨んだのだった。

ドーベルは通気性がよく、暑い夏場にはちょうど良い。

ただ、仮面もセットになっているのが難点ではあるが。

 

開始早々、まだ2頭目が姿を出すまでは比較的
落ち着いた戦いだった。

だが、2頭目が現れるとともに、皆の表情からは
余裕が消えた。

ジョーと戦いつつ、自分の身を守り、
また仲間の体力もお互いに気にしながら。

 

途中、男とあいりさんがそれぞれ倒れ、
一時バックステージで治療を受けるという
ことがあった
ものの、何とか2頭とも討伐し、闘技場を後にした。


「悪くないんじゃない。」
誰かがそうつぶやいた。


闘技場を後にした4人はいよいよ狩場に向かい、
ディアブロスをまずは
1頭だけ、

次に2頭続けて狩った。

ディアもなかなかの手ごわい獲物ではあるものの、
ジョーと戦った後ということもあり

かなり早い時間で倒すことができたのである。

 

ここで、ひでまんさんとせれめるさんとは別れた。

彼らは翌日に備えて、早めに帰路についたのだった。

 

男は今思えば、この時自分も帰っていれば、
こんなことにならなかったのに
と、少し後悔した。



《つづく》